ANTHONY MACKIE

ANTHONY   MACKIE


気鋭の新人,アンソニー マッキーは画面に出ているとシャープでハンサムなルックスが映像を引き締め,突風のような空気の揺れを持たらす,将来性抜群の雰囲気の持ち主。

マット デーモンと共演した「アジャストメント」(11)(何と言う好い加減な邦題でしょう!現代は「ADJUSTMENT BUREAU」でもっと空想科学上の恐ろしい警察機構をほのめかしていると言うのに)では粋な帽子がスタイリッシュな味方なのか?敵なのか?の謎の役を手がけてました。
ヒュー ジャックマンが主演,古いロボットを改良してロボット対戦大会に出場させる「リアル ステイール」(11)でもいい味を見せてましたし,サム ワージントン主演の「崖っぷちの男」(12)にも顔を出していました。

1979年9月23日ルイジアナ州ニユーオリンズに生まれ,父親は技師、ニユーオーリンズのルイス アームストロング空港の屋根を施工したチームのひとりだそう、それなりに安定した家庭に育ち,親と同じ職業にするかと工業学校に進むものの,宇宙シャトル、チャレンジャーの事故を見て動転,技術やエンジニアリングに興味が無くなった事と「どうも女の子に持てそうも無い」,と進路を180度転換。

と言うのは本人の照れ隠しで、この時母親を失い,劇場でのパーフォーマンスに集中して,寂しさを忘れようとしたのが
きっかけですっかり俳優の楽しさにはまってしまった模様。
兄上のカルヴィンは父親のあとを継いでエンジニアとなり,現在はチュレーン大学の助教授ですって。

大学4年生の時、ジュリアードでの週末のトレーニングに出席して自身を得たアンソニーはブロードウェイの舞台に出るようになり,「トーク」(02)と言う舞台でオビー賞を獲得。同じ年にエミネム主演の「8 マイルズ」で映画デビュー。「ミリオン ダラー ベイビー」(05)では,老獪なトレーナーのモーガン フリーマンに軽く干されてしまう、大口叩きの生意気なボクサーを演じて注目されました。

「ハートロッカー」(08)での爆弾専門チームのひとりとしてストレスに打ちのめされる兵士の役で2度目の独立映画功労賞を得ます。

「俳優にとって,一番大事なのは人々を観察する事。ストリップクラブやバーで人間の動きや表情を観ているのは,役作りに巨大なプラスになるのです」
などと半分ふざけて言うのが彼の楽しい性格を見せてます。

最近の映画「ペイン アンド ゲイン」(13)ではマイアミで実際に起こったドラッグ取引チームの信じられない程,出来の悪い誘拐事件のお馬鹿グループのひとりを熱演。マーク ワールバーグとドウェイン ジョンソンが他のふたりのお馬鹿グループで,見所は3人のむきむき筋肉のトレーニング中毒のボデイーでしょうか。

「ギャングスター スクアッド」(13)、ショーン ペン、ライアン ゴスリング,ジョッシュ ブローリン,エマ ストーン(ギャングの情婦役ですが,高校生劇のルックスとレベルと酷評されてました)と上手な俳優たちが,過剰にいきがって,中身の薄い映画になってしまったと言われた作品にも出ています。



2011「アジャストメント」
2013「THE FIFTH ESTATE」
もともとジェイムス キャグニーが好きだった(渋い好みなのも彼らしい)ため,俳優を目指したのだそうですが,この「ギャングスター。。」は,企画と予定スターの煌めきで参加したのでしょう。勿体ない意欲作になってしまいました。

楽しみなのは今年冬公開の「ザ フィフス エステート」と言うオ−ストラリアのウイキリークの創立者,ジュリアン アサンジをベネデイクト カンバーバッチがプラチナ ブロンドになって取り組み、ダニエル ブルール(ドイツ人俳優)やローラ リニーなど技で勝負の俳優たちが並んでいる映画で、アンソニーも張り切って顔を出しています。
2013  「ペイン アンド ゲイン」

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