ANNA KENDRICK

ANNA  KENDRICK


目下公開中のミュージカル「イントウー ザ ウッズ」(14)でシンデレラの役を熱演しているアナ ケンドリックは小柄な体から威勢の良いエネルギーを発散する若手女優です。前に書いたかもしれませんが,おそらくその時はジョージ クルーニーが飛行マイルを貯めるセールスマンを演じてアカデミー賞候補になった「マイレージ マイ ライフ」(09)で、彼に仕事のこと,旅行技術などの手ほどきを受ける新米社員を演じた時のアナだったでしょう。

若き吸血鬼の恋愛ドラマ「トワイライト」(09−11)シリーズでは,女主人公のクリステン スチュアートを励ます張り切り娘の同級生役を演じたり,「50/50,フィフテイー フィフテイー」(11)ではガンになった主人公 (ジョセフ ゴードン レヴィッツ)を慰める新米の医療セラピストの役をコミカルに,可愛らしく演じてましたし、ほとんどの役がエネルギー充填剤のような役です。
2011     50/50 セラピストの役
2014  INTO THE WOODS シンデレラ
2014  INTO THE WOODS   CHRIS PINE AS A PRINCE
2014「イントウー ザ ウッズ」のシンデレラ
さて彼女のシンデレラは,意地悪な継母と姉たちの状況は同じでも舞踏会で知り合った王子様と恋に落ちるどころか,ルックスはプリンス風でも,無責任で浮気性な彼に愛想を尽かすと言うラデイカルなシンデレラなのです。
もともと舞台出身でミュージカルが大好きだそうですし「ピッチ パーフェクト」(12)などの歌が上手な役を手がけて来たアナですからシンデレラとしても朗々と歌い上げてます。
「ソロの歌で,ドラマテイックだから実はコンデイショニングに苦労して,お昼過ぎでないと良い声が出ない為に,共演者やクルーの人達に待ってもらったり,もの凄くわがままを言ってとっても肩身が狭かったのよ。でも監督も他の人達も理解してくれて,思う存分に唄えました。もともと自己主張が出来ない性分なので,今回はそのあたりで挑戦と言うのか,自己克服を果たした気分。私もシンデレラが素敵な王子様と結婚して,その後は幸せに暮らしました!なんて信じないから,今回の新しいシンデレラにとっても共鳴しましたね」
と部屋中が数ワット明るくなるような,伝染性のある笑顔を浮かべます。
アカペラの合唱団がコンテストに出る「ピッチパーフェクト 2」(15)など、約7本の映画が来年にかけて封切りされるという,人気ぐんぐんの売れっ子の理由のひとつは,彼女のプロ意識と底抜けの明るさでしょう。
1985年8月9日 メーン州ポートランド生まれですからまだ29歳。将来が楽しみです。
2012 「エンド オブ ウオッチ」

2014 「イントウー ザ ウッズ」




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