COLIN FIRTH 2020
COLIN FIRTH 2020
コリン ファースのファンが多い日本、アラン リックマンALAN RICKMAN も亡くなってもう4年も経つのに今だに人気ランキングの上位を占めています。
英国の渋いハンサムに教授や素敵なオジサマに似た想いを持つのでしょうか。
コロナ危機の真っ只中、夕方になると今夜の映画メニューを考えるのがルーテイーンになりました。
30年、40年、50年代の古い英国映画の面白いこと!
たまには最新のTVシリーズを見たりしますが古い映画のレベルには到底到達してません。
そして一昨日はコリン ファースがアメリカきっての名編集者、マックス パーキンズ MAX PERKINS を演じる「ベスト セラー」GENIUS (16)を観ました。公開当時には、かなり否定的な評価を受けてすぐに上映が終わってしまったようです。
「編集者が原稿に赤線を引いて、作者が原稿用紙を相手に熱情的に文を書く、というのが映画の場面でどのぐらい興味を引くか! 長文で知られた作者の原稿を口論しながらカットしていくシーンが誰の目にエキサイティングに映るのか!」
ってな批評の内容ですが、一応編集者とのやり取りを経験し、自分の文が思う方向と違う方へと書き直されたりするのを目の当たりにした経験があるために、非常に面白く見ることが出来ました。
まず、舞台も人物もアメリカ人ばかりだと言うのに配役が99%英国と豪州の俳優ばかり、監督はもちろん英国の名物舞台監督のマイケル グランデージ MICHAEL GRANDAGE 、撮影現場はマンチェスター という驚くような映画なのです。
トーマス ウルフ THOMAS WULF という作家を演じるのが英国ハンサム俳優のジュード ロウ JUDE LAW、彼のパトロン且つ恋人は20歳年上のデザイナーで彼女をニコール キッドマン NICOLE KIDMAN(豪州)、メジャーの役で唯一のアメリカ人女優、ローラ リニー LAURA LINNEY がパーキンズの妻の役、アーネスト ヘミングウェイ EARNEST HEMINGWAY を英国人のドミニック ウエスト DOMINIC WEST 、F.スコット フィッツジェラルド F. SCOTT FITZGERALD を豪州のガイ ピアース GUY PIERCE 、彼の妻のゼルダを英国人女優のヴァネッサ カービー VANESSA KIRBY が演じているという、大それた配役が又、何とも妙な味を出していると思いました。
さて、コリンですがオフィスでも自宅でも絶対に帽子を脱がないのですが、最後近くのあるシーンでドラマテイックに帽子を取ります。
ジュードが感情の起伏をオーバーに激しく演じるのに対してコリンは静かに無口にコントロールされた動きで演じるために画面にコントラストを与えていますが実際のパーキンズは大声で叫ぶ態度の大きな人だったそう。
何しろウルフは最初の原稿では300ページ分をカット、 1935年に出版された2作目の時には5000ページの原稿を持ち込んで、パーキンズは9万文字をカットせねばならず、その度に不安定なウルフの感情が悪化して、精神を病んでいきます。
脚本を見てコリンはこれこそ、自分の役だとすぐに乗り気になったと聞きますがやはりそれだけあって、「天才」編集者の気骨、秘めた情熱、作家の才能を見抜く判断力、などを抑えた演技で見せてくれます。
スクライブナー SCRIBENER という大手出版社の社屋の雰囲気、ニューヨークの裏町をさまよったり、ジュード扮するウルフに強要されて黒人のジャズクラブに行ってバーボンを飲んだり、1929年のマンハッタンの光景が、英国の都市で撮影されたと知りつつもノスタルジックに迫ってきました。
今年の9月10日に60歳になるコリンの両親はふたりともアカデミックな職業で、その影響もあって、彼自身も文学青年だったそう。
編集に携わった人たちやライターにはそこはかとなくと心に感じる箇所が多い映画だと思います。
以前にコリンのことを書いたページを参考までにと加えました。
コリン ファースのファンが多い日本、アラン リックマンALAN RICKMAN も亡くなってもう4年も経つのに今だに人気ランキングの上位を占めています。
英国の渋いハンサムに教授や素敵なオジサマに似た想いを持つのでしょうか。
コロナ危機の真っ只中、夕方になると今夜の映画メニューを考えるのがルーテイーンになりました。
30年、40年、50年代の古い英国映画の面白いこと!
たまには最新のTVシリーズを見たりしますが古い映画のレベルには到底到達してません。
そして一昨日はコリン ファースがアメリカきっての名編集者、マックス パーキンズ MAX PERKINS を演じる「ベスト セラー」GENIUS (16)を観ました。公開当時には、かなり否定的な評価を受けてすぐに上映が終わってしまったようです。
「編集者が原稿に赤線を引いて、作者が原稿用紙を相手に熱情的に文を書く、というのが映画の場面でどのぐらい興味を引くか! 長文で知られた作者の原稿を口論しながらカットしていくシーンが誰の目にエキサイティングに映るのか!」
ってな批評の内容ですが、一応編集者とのやり取りを経験し、自分の文が思う方向と違う方へと書き直されたりするのを目の当たりにした経験があるために、非常に面白く見ることが出来ました。
まず、舞台も人物もアメリカ人ばかりだと言うのに配役が99%英国と豪州の俳優ばかり、監督はもちろん英国の名物舞台監督のマイケル グランデージ MICHAEL GRANDAGE 、撮影現場はマンチェスター という驚くような映画なのです。
トーマス ウルフ THOMAS WULF という作家を演じるのが英国ハンサム俳優のジュード ロウ JUDE LAW、彼のパトロン且つ恋人は20歳年上のデザイナーで彼女をニコール キッドマン NICOLE KIDMAN(豪州)、メジャーの役で唯一のアメリカ人女優、ローラ リニー LAURA LINNEY がパーキンズの妻の役、アーネスト ヘミングウェイ EARNEST HEMINGWAY を英国人のドミニック ウエスト DOMINIC WEST 、F.スコット フィッツジェラルド F. SCOTT FITZGERALD を豪州のガイ ピアース GUY PIERCE 、彼の妻のゼルダを英国人女優のヴァネッサ カービー VANESSA KIRBY が演じているという、大それた配役が又、何とも妙な味を出していると思いました。
さて、コリンですがオフィスでも自宅でも絶対に帽子を脱がないのですが、最後近くのあるシーンでドラマテイックに帽子を取ります。
ジュードが感情の起伏をオーバーに激しく演じるのに対してコリンは静かに無口にコントロールされた動きで演じるために画面にコントラストを与えていますが実際のパーキンズは大声で叫ぶ態度の大きな人だったそう。
何しろウルフは最初の原稿では300ページ分をカット、 1935年に出版された2作目の時には5000ページの原稿を持ち込んで、パーキンズは9万文字をカットせねばならず、その度に不安定なウルフの感情が悪化して、精神を病んでいきます。
脚本を見てコリンはこれこそ、自分の役だとすぐに乗り気になったと聞きますがやはりそれだけあって、「天才」編集者の気骨、秘めた情熱、作家の才能を見抜く判断力、などを抑えた演技で見せてくれます。
スクライブナー SCRIBENER という大手出版社の社屋の雰囲気、ニューヨークの裏町をさまよったり、ジュード扮するウルフに強要されて黒人のジャズクラブに行ってバーボンを飲んだり、1929年のマンハッタンの光景が、英国の都市で撮影されたと知りつつもノスタルジックに迫ってきました。
今年の9月10日に60歳になるコリンの両親はふたりともアカデミックな職業で、その影響もあって、彼自身も文学青年だったそう。
編集に携わった人たちやライターにはそこはかとなくと心に感じる箇所が多い映画だと思います。
以前にコリンのことを書いたページを参考までにと加えました。
2017 KINGSMAN: THE GOLDEN CIRCLE |
トーマス ウルフ役のジュード ロウと。 |
妻役のローラ リニー と。 |
ジュード と ニコール キッドマン |
いつも帽子をかぶっています。 |
ヘミングウェイ を演じる ドミニック ウエスト |
フィッツジェラルド役のガイ ピアースWednesday, September 14, 2016COLIN FIRTH 2016
COLIN FIRTH 2016
久しぶりにコリン ファースに会いました。 「ブリジット ジョーンズ ベイビー」(16)で3度目のレネー ゼルウェガーの恋人を演じたのですが、スクリーンの上のコリンは妙にエネルギーに乏しく、髪には白いものが混じり、臨月のブリジット(レネー)を抱いて歩くシーンにはみんなコリンの腰を心配してしまうほどでした。 ご安心ください!実物のコリンははるかに若々しく、栗色の髪は洗いたてのようにふさふさとして、黒い眼鏡がとびきりダンデイーで、エレガントな物腰で現れました。 レネーが別人のような顔で現れたので、コリンの役も合わせて老けさせたのでしょうか? ともかく映画ではずーっとしかめ面で、不必要に深刻な弁護士を演じてました。 「マークは全くミステリーを持たない謹直な男で、悪魔のような魅力やいたずらっぽさがないから、今まではプレイボーイのヒュー グラントの対極にいて、それがバランスを保っていたわけさ。今回はアメリカ人の大金持ちのパトリック デンプシーがライバルになったので、さらに英国人の寡黙な内向性を見せることになった。 レネーは昔と全く変わらない魅力と可愛らしさを持っている。 彼女を病院に連れて行くために抱っこするシーンには手こずった。レネーだけだと非常に軽いのだが、お腹を大きく見せるゴムの塊が重くて、「キングス マン」で鍛えた筋肉がなかったらできなかったかもしれない。数回のテークでなんとかやりおおせたのだが、最後のテークでレネートと共にに倒れてしまった。 二人とも大丈夫だったが、本当の臨月の女性だったら大変なことになっていただろうね!」 その昔ローレンス オリヴィエと舞台で共演した時の思い出を話してくれました。 「彼が84歳、僕が25歳だった。誰のこともパートナーと呼びかけていたが、これは名前を忘れたためだと思うね。 一番才能がある俳優は誰かと聞いたら、マーロン ブランド と答えてきた。ちょっとびっくりしたのを思い出す」 英国プレミア リーグのアーセナルの大ファンで、チームが負けると不機嫌になってしまうそう。いつも自己コントロールに強くて、毅然としているコリンのなんとなく生身の人間的な姿を見たような気がしました。 1960年9月10日 ハンプシャーのグレイスショットにアカデミックな両親のもとに生まれています。
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