BAI LING

BAI   LING

中国は，南部のチェンジュー（Chengdu ）に１９６６年１０月１０日に生まれたベイ　リンはリチャード　ギアがアメリカの弁護士になって中国で犯罪に巻き込まれる「レッド　コーナー」（９７）で台風のように現れ，アジアン　ビューテイーとして騒がれました。
この時初めて会ったのですが，１４歳から兵隊として兵士の慰問団の巡業を３年間続けたなどの苛酷な過去を背負っているだけあって，当時３１歳の彼女は激しい性格を見せ、もの凄い鼻息で，ハリウッドをまたたく間に足下に置きそうでした。
漢字で名前を書いて下さいと頼むと「白霊」と達筆で書いてくれたのも記憶に残る想い出です。
リチャード　ギアは既にチベット支持者として有名だったので，中国に入国することは許されず，彼はそのことばかり、まるで英雄のように話してました。

アジアのエキゾテイックな味を精一杯披露するベイにマスコミもかなりの興味を見せてましたが、あらゆるイベントで，細い体を露出して、ポーズをとり続ける姿はかなり痛々しかったのを覚えています。何と言っても小裂のような布を巻き付けているだけで登場して，小さな乳房がぽろっと出ても当人は全く慌てず，周囲の人々が必要以上に気を使っていました。あれ程の売り込み魂に溢れた東洋人は始めてで，同じ東洋人として，ちょっと恥ずかしい気持ちにもなったり，ハリウッドで売るにはあのくらいしなければならないのかなー感心したり。
ジョデイー　フォスターとチョウ　ユンファの「アンナと王様」（９９）にはタイの王女役で華やかに登場。
それからの映画歴は余り追ってませんが，テレンス　マリック監督，又は脚本の舞台劇で「山椒太夫」（SANSHO & BAILIFF  ）に出演したようで，この事に付いては全く知りませんでした。
万引きで逮捕されたり，０５年には，「スターウオーズ」の役が編集でカットされた腹いせなのかどうか，公開と同じ時に「プレイボーイ」誌にヌード姿を載せたり、エキセントリックなコメントをしたりとかなり生活が荒れている様子もうかがえる時期もあったようです。

１９９７「レッド　コーナー」ジョン　アヴネット監督と。

１９９９「アンナと王様」

最近はテレビシリーズの「ロスト」（０４）にゲスト出演していたようですし，ストレート　トウー　ヴィデオの映画には色々顔を出している様子。
惜しくもスターにはなれませんでしたが，妙に気になる存在ではありました。