RALPH FIENNES 2016
RALPH FIENNES 2016
明日は聖ヴァレンタイン デイ です。すでに昨日近所のスーパーでサーモン ピンク色のバラを買いました。ほとんどの人は真紅のバラを買ってますが、濃い赤色ってインテリアを暗くするし、あまりに凡庸で求めたことはまずありません。
さて今年のヴァレンタインは一時はアイドルぐらいのスターでしたが、今はすっかり髪も後退して渋い中年の魅力が滲み出てきたレイフ ファインズ としましょう。
コーエン兄弟の新作「ヘイル シーザー」(16)は1950年代のハリウッドの豪華スターたちとその取り巻きたちのエピソードを綴った愉快で華麗な喜劇映画です。
往年のヴィクター マチュアーをパロデイーにしたジョージ クルーニーが大スターで目下ローマ軍人の役を演じているうちに、共産主義のグループに誘拐されるます。
エスター ウイリアムズもどきのスカーレット ヨハンセンは人魚の衣装が独身のくせに妊娠したためにきつくてたまらないとタバコをプカプカ吸いながら文句を言い、プロデユーサーのジョッシュ ブローリンがスキャンダルを阻止するべく、夫用の男性探しに奔走したり、
ヘッダ ホッパーのようなゴシップコラムニストが実は双子でそれぞれにスクープを狙う光景もテイルダ スウィントンが演じるとシャープさが増します。
ここでレイフはエレガントで女性っぽい、俗に言うドローイングルーム(絵画室、一種の応接間)ドラマ(豪華な室内で豪華な服のハイソの人々の会話で進行する劇)専門の監督をとびきり愉快に演じています。その手の舞台劇の戯曲家で名高いのはノエル カワードでしょう。
投げ縄が上手で馬に飛び乗って歌を歌う西部劇のスターのロイ ロジャースなどをパロデイーにした人気スターをアルデン イーレンリッチ ( Alden Ehrenreich )という新人が素晴らしく上手に演じて、この無骨なスターが突然、レイフ監督の洗練されたドラマに出ることになって、アスコットタイなどを締めて、気取ったレイフがセリフのトーンをカウボーイスターに伝授するシーンが実におかしいのです。
久しぶりのオールド映画ファンが満喫できる大技、小技の効いた映画でした。
さて「シンドラーのリスト」(93)の長い長い放尿シーンで有名になったナチ将校役でハリウッドに進出したレイフは「イングリッシュ ペイシェント」(96)の典雅なパイロット、のちに焼けただれた貴族の役で格調高いロマンテイックな役を演じると世界随一と言えるスターになりました。
私もご多聞にもれず「イングリッシュ。。」のレイフにすっかり魅了され、そのあとはずーっとレイフの映画というと全部見ていると自慢できます。
「クイズ ショウ」(94)でもレイフの知性と美貌が生かされているロバート レッドフォード監督の力作です。レッドフォードはもう少し若かったら自分が主役を演じたと白状していますが、50年代の東部のエリートの若者の顔を持っているアメリカの俳優が全く見つからず、英国人のレイフを起用したそうです。ケヴィン コスナーもブルース ウイリスも含めて、ほとんどのハリウッドスターはイタリー、ユダヤ、スペイン、インデイアンなどの混血で、純粋なアングロサクソンのルックスを持っていないためです。
1962年12月23日英国のサフォーク生まれですからまだまだロマンチックな役が大丈夫な53歳、しかし多くの2枚目俳優がもう恋愛映画の主役はうんざり、と言うパターンで、「ハリポタ」(05)の蛇顔の極悪人の役などを手がけた時から、悪漢役に傾いてきました。その圧巻が「ヒットマンズ レクイエム」(08)でしょう。子分のコリン ファレルに電話でものすごい悪態を吐くセリフがレイフが言うために相乗効果が生まれて、それはそれはおかしいのです。
ニコラス ケイジやジョン トラヴォルタのように普段でもカツラをつけるスターと違って、薄くなった髪を全く隠さず堂々と会見に出てくる心意気と自身も嬉しいではありませんか。「グランド ブタペスト ホテル」(14)などなど役を得るとショーン コネリーのボンドのようにしっかりとカツラをつけて登場しますが。
髪がフサフサの時はハムレットのように憂鬱な王子という雰囲気で近寄りがたい存在でしたが、最近はすっかり磊落なベテランの風格が出てきて、自己軽視のユーモアも軽快な、頼りになる存在になってきました。
そしてソフトなビロードのような声が魅力の大きな要素にもなっています。
明日は聖ヴァレンタイン デイ です。すでに昨日近所のスーパーでサーモン ピンク色のバラを買いました。ほとんどの人は真紅のバラを買ってますが、濃い赤色ってインテリアを暗くするし、あまりに凡庸で求めたことはまずありません。
さて今年のヴァレンタインは一時はアイドルぐらいのスターでしたが、今はすっかり髪も後退して渋い中年の魅力が滲み出てきたレイフ ファインズ としましょう。
1997 OSCAR AND LUCINDA 誠に妙なヘヤースタイルで現れました。 |
1999 THE END OF AFFAIRS 「ことの終わり」ハイウエストのズボンに注目 |
2002 MAID IN MANHATTAN |
1995 STRANGE DAYS |
コーエン兄弟の新作「ヘイル シーザー」(16)は1950年代のハリウッドの豪華スターたちとその取り巻きたちのエピソードを綴った愉快で華麗な喜劇映画です。
往年のヴィクター マチュアーをパロデイーにしたジョージ クルーニーが大スターで目下ローマ軍人の役を演じているうちに、共産主義のグループに誘拐されるます。
エスター ウイリアムズもどきのスカーレット ヨハンセンは人魚の衣装が独身のくせに妊娠したためにきつくてたまらないとタバコをプカプカ吸いながら文句を言い、プロデユーサーのジョッシュ ブローリンがスキャンダルを阻止するべく、夫用の男性探しに奔走したり、
ヘッダ ホッパーのようなゴシップコラムニストが実は双子でそれぞれにスクープを狙う光景もテイルダ スウィントンが演じるとシャープさが増します。
ここでレイフはエレガントで女性っぽい、俗に言うドローイングルーム(絵画室、一種の応接間)ドラマ(豪華な室内で豪華な服のハイソの人々の会話で進行する劇)専門の監督をとびきり愉快に演じています。その手の舞台劇の戯曲家で名高いのはノエル カワードでしょう。
2015 GOLDEN GLOBE AWARDS |
2013 INVISIBLE WOMAN |
1993 SCHINDLER'S LIST |
投げ縄が上手で馬に飛び乗って歌を歌う西部劇のスターのロイ ロジャースなどをパロデイーにした人気スターをアルデン イーレンリッチ ( Alden Ehrenreich )という新人が素晴らしく上手に演じて、この無骨なスターが突然、レイフ監督の洗練されたドラマに出ることになって、アスコットタイなどを締めて、気取ったレイフがセリフのトーンをカウボーイスターに伝授するシーンが実におかしいのです。
久しぶりのオールド映画ファンが満喫できる大技、小技の効いた映画でした。
さて「シンドラーのリスト」(93)の長い長い放尿シーンで有名になったナチ将校役でハリウッドに進出したレイフは「イングリッシュ ペイシェント」(96)の典雅なパイロット、のちに焼けただれた貴族の役で格調高いロマンテイックな役を演じると世界随一と言えるスターになりました。
私もご多聞にもれず「イングリッシュ。。」のレイフにすっかり魅了され、そのあとはずーっとレイフの映画というと全部見ていると自慢できます。
「クイズ ショウ」(94)でもレイフの知性と美貌が生かされているロバート レッドフォード監督の力作です。レッドフォードはもう少し若かったら自分が主役を演じたと白状していますが、50年代の東部のエリートの若者の顔を持っているアメリカの俳優が全く見つからず、英国人のレイフを起用したそうです。ケヴィン コスナーもブルース ウイリスも含めて、ほとんどのハリウッドスターはイタリー、ユダヤ、スペイン、インデイアンなどの混血で、純粋なアングロサクソンのルックスを持っていないためです。
1962年12月23日英国のサフォーク生まれですからまだまだロマンチックな役が大丈夫な53歳、しかし多くの2枚目俳優がもう恋愛映画の主役はうんざり、と言うパターンで、「ハリポタ」(05)の蛇顔の極悪人の役などを手がけた時から、悪漢役に傾いてきました。その圧巻が「ヒットマンズ レクイエム」(08)でしょう。子分のコリン ファレルに電話でものすごい悪態を吐くセリフがレイフが言うために相乗効果が生まれて、それはそれはおかしいのです。
ニコラス ケイジやジョン トラヴォルタのように普段でもカツラをつけるスターと違って、薄くなった髪を全く隠さず堂々と会見に出てくる心意気と自身も嬉しいではありませんか。「グランド ブタペスト ホテル」(14)などなど役を得るとショーン コネリーのボンドのようにしっかりとカツラをつけて登場しますが。
髪がフサフサの時はハムレットのように憂鬱な王子という雰囲気で近寄りがたい存在でしたが、最近はすっかり磊落なベテランの風格が出てきて、自己軽視のユーモアも軽快な、頼りになる存在になってきました。
そしてソフトなビロードのような声が魅力の大きな要素にもなっています。
2016 HAIL CEASAR Alden Ehrenreich (left ) |
1996 ENGLISH PATIENT with Kristin Scott Thomas |
2008 「ある公爵夫人の生涯」 |
1996 ENGLISH PATIENT with K. S. Thomas |
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