VINCE VAUGHN 2017

October 05, 2017

VINCE VAUGHN 2017

見上げるような背の高さにがっしりとした体躯にかなり　おっかない顔のヴィンス　ヴォーンがその外見を１０００パーセント満たした映画を見ました。「ブロール　イン　セル　ブロック　９９」BRAWL IN CELL BLOCK 99（１７）という半端者が仕事を失い、妻ともうまくいかず、危険な悪事に加担するという典型的ダメ男が暴力に訴えて牢屋に放り込まれてと言う獄囚ドラマです。

どこかで見たような、聞いたようなストーリーですが、ヴィンスの役作りが目を見張るように挑戦的で、画面いっぱいに彼のエネルギーが充満して、ヴィンス　ファンには満腹になる作品でしょう。
共演がまた、シニアの曲者ばかり、ドン　ジョンソンに
ドイツの不思議な俳優のウドー　キアーなどなど、胡散臭い男たちを怪演しています。

映画では、坊主頭の後頭部に大きな米印の十字架の刺青という恐ろしい頭で出てきますが、会見に現れたヴィンスの髪は真っ黒なショートヘアー。
「あんまり毎日剃られて、もう毛が生えなくなっちゃうんじゃないかと心配したけれど、ちゃんと生えてきた。今は今度の役のために黒く染めて、チリチリにしてるんだ」
と髪を触りながらニンマリしています。

「しばらく僕としては低迷の時期があったけれど、メル（ギブソン）が「ハクソー　リッジ」（１６）で良い役をくれて、彼の猛進撃ぶりにすっかり映画への情熱が再燃して、そしてこの映画の話が来て、僕は今、映画が楽しくてならない。メルに感謝したいと思っている」

身長６フィート５インチとハリウッドでは群を抜いて背が高いことで役を失ったことがありますかと聞くと、
「ヘビーな役ばかり来るが、僕はそういう役が好きだから気にしない。もちろん主演男優が自分よりはるかに背の高い僕を敬遠するのもよく分かる。釣り合いが取れないという理由でかなりの役が逃げて行ったと思うがね」
とあまり気にかけてないのは、やはり大男ならではの大雑把さなのでしょうか。

「海の近くのマンハッタン　ビーチに住んで子供達とビーチで遊んだり、色々なゲームをしているのが一番の息抜きになるね。独身の時は考えたこともなかった４７歳のおじさんの生活にべったり浸っていますよ」
と良きパパ、良き夫の幸福そうな毎日を送っている様子が、スクリーン上のしごき軍曹、囚人のイメージとあまりに違って、面食らってしまいそうです。

１９７０年３月２８日、ミネソタ州のミネアポリス生まれ。高校時代はフットボール、野球、レスリングで活躍、早くから俳優を目指していたそう。
名門ノートルダム大の小さなフットボール小僧を描いた　「ルデイー」（９３）で小さな役を得て

ブレーク、「スウィンガーズ」（９６）の演技が評価されて、その後はワーカホリックのように多くの映画に出演しています。

一時はブラッド　ピットと別れたジェニファー　アニストンと親しくなって（２００５年）タブロイドがいろいろ騒ぎましたが、翌年に別れ、カナダの不動産エージェントのカイラという女性と２０１０年に結婚、娘と息子の二人の子供が生まれています。

例によって、ヴィンスとのツーショットも数多くあるのですが、今は見つかりませんので、２０１３年の「デリバリー　マン」の時のショットと新作からのショットを載せてみました。