JOHN LITHGOW 2019

JOHN  LITHGOW   2019

ジョン リスゴーのことをこのブログに既に書いたと思ったらありませんでした。
前にキネマ旬報にロングインタヴューを書いたので、ここにも書いたような気分になっていたようです。

新作「ボムシェル」(19)BOMSHELL ではハリウッドのセクハラ事件の容疑者の一人として悪名高かったロジャー エイリス ROGER AILES 役を
アカデミー受賞者のメークアップ アーテイスト、ツジ カズヒロ 氏の改めての豪腕技術で仰天するほどにエイリスにそっくりで登場します。
主役を演じるシャリーズ セロン CHARLIZE THERON がセクハラ摘発のスタートを切ったメーガン ケリー MERGYN KELLY を演じているのですが、美しいシャリーズが、やはり美しいものの、ちょっと違ったルックスで、これをまた、ツジ氏が微妙なタッチで再現、ごてごてしたプラステイックを貼り付けたりせず、自然にメーガンそっくりになっているのがさすがの天才的技術だと唸ってしまいました。

少し前に放映された「ザ ラウデスト ヴォイス」THE LOUDEST VOICE (19)でラッセル クロウ RUSSELL CROWE も同じ エイリスを演じて、同様のセクハラ騒動を描いていますが今回の映画版はメーガン ケリーが主人公で力強い行動を取る彼女をシャリーズが選んたのもよく理解できます。

さてさて、ジョンは1945年10月19日にニューヨーク州のロチェスターに、演劇プロデユーサーの父と元女優で演劇コーチの母のもとに生まれました。
小さい頃から父が制作するシェイクスピアの舞台に出ていたものの、グラフィックデザイナーを志して、名門ハーバード大を卒業してから、フルブライト奨学金を得て英国で美術と演劇を学んだという大秀才なのです。

役の中で最も記憶に残るのは「ガーブの世界」THE WORLD ACCORDING TO GARP(82)での元フットボール選手、今は性転換して女性になって、ひたすらに主役のロビン ウイリアムス ROBIN WILLIAMS(ガーブ)の母親(グレン クローズ GLENN CLOSE )を助ける役でしょう。アカデミー助演演技賞の候補になったほどでした。

その痕にブロードウェイの「M.バタフライ」(88)に出て舞台で全裸になって注目を浴び、トニー賞にノミネートされたりと勇敢にして、かなり過激な役に挑戦しています。

最近では「ラヴ イズ ストレンジ」LOVE IS STRANGE (14)で、年老いたゲイの男性の役を英国俳優のアルフレッド モリーナ ALFRED MOLINA と物悲しく演じましたし、人気テレビシリーズの「ザ クラウン」THE CROWN (16−)では、やはり仰天のメークアップで英国首相のウインストン チャーチルを演じてきました。

磊落にして、豪胆で、大きな体格の男性らしい包容力のあるジョンはUCLAの教授と再婚して、頻繁に講演などにも登場する知的生活を謳歌している様子。

それにしても今までに俳優として出演した作品が122本、現在も企画が目白押しと記録的に忙しい俳優でもあります。


2014


2019 ロジャー エイリス役

2019 「ボムシェル」



1982「M バタフライ」の舞台。左は B.D.WONG.


教授の奥方と。

右がホンモノのロジャー エイリス。

ウインストン チャーチル役

2014 アルフレッド モリナ と。


82「ガーブの世界」ロビン ウイリアムス と。

82「ガーブの世界」ロバータ役

チャーチル役

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