PAUL NEWMAN

February 02, 2020

PAUL NEWMAN

何とポール　ニューマンの事をこのブログで一度も書いてないと言う驚愕の事実！

憧れのハリウッドの大スターでした。
あの透き通る青い目とちょっとグレた表情がスクリーンから
熱いセクシーさを放射して、スタジオもその性的魅力を　　１００パーセント利用していました。
ワタクシが大好きなのは「ハスラー」THE HUSTLER（６１）とか「明日に向って撃て！」BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID（６９）よりも、「熱いトタン屋根の猫」CAT ON A HOT TIN ROOF とか「引き裂かれたカーテン」TORN CURTAIN（６６）のような、ユニークなドラマの方が好きです。

「ミスター　アンド　ミセス　ブリッジ」MR. AND MRS. BRIDGE（９０）でワイフのジョアン　ウッドワード JOANNE WOODWARD と共演した時、ジョアンが
「ポールはエキササイズの鬼で、じっとしていることがないのよ。旅行に行くと必ずホテルの非常階段を登ったり降りたりしている。知人が来て「ポールはどこ？」って聞いたら
「非常階段を探して」って答えるの」
と話していたのが強く印象に残っています。
ワタクシも時々運動不足になるとホテルの階段を使いますが普通のカーペットが敷いてある階段のほうを好みます。非常階段はおどろおどろしい雰囲気があって、いつ逃亡中の強盗に会うか、とか、突然ドアが開かなくなったらどうしよう、などという不安が先立ちますから。
もちろん、有名なポールが客用階段を使わない理由もよく分かりますが。

ロバート　レッドフォードにしろクリント　イーストウッドにしろ、かなりの年令になってもスリムな肉体を維持しているのは「俳優の基本条件」と話していますが、ポールも同様、ずっとシャープな切れのある身体を保っていました。

ずっと前にキネマ旬報に彼とのインタヴューを書きましたが
いつも古き良き時代のジェントルマンで、タフガイと言うより、文化の香りがむんむんの知的で、毅然とした俳優でした。

１９２５年１月２６日、オハイオ州のクリーブランドにドイツ系ユダヤ人の父親とハンガリー人の母親の間に生まれ、街一番のスポーツ用品店の息子としてかなり裕福な家庭に育ち
新聞記者の叔父貴に影響を受けて新聞記者を目指したりもしたようです。
第２次大戦が勃発、海軍のパイロットを志願したものの色盲で砲兵無戦士として太平洋戦線で戦いました。

イェール大学在学中にテレビに出演、本格的に演技を学ぼうとニューヨークのアクターズ　スタジオに入学。同期にマーロン　ブランド、ジェイムス　デイーンがいて、後にブランドに比較されては怒っていたと言われます。

１９５８年にジョアン　ウッドワードと再婚、この年ジョアンと共演した「長く熱い夜」LONG HOT SUMMER でカンヌ映画祭の男優賞を受賞。

スピード狂で７７年にはプロとしてデイトナに出場して５位、７９年の「ルマン」では２位となりました。

最初の奥方との間に子供が３人、ジョアンとの間にも３人子供がいましたが、長男のアラン　スコットが７８年にドラッグ過剰で急死、以後、ドラッグ問題に献金するために息子の名前を付けたドレッシングやらソースを販売して大成功しています。

２００８年９月２６日　肺ガンで８３歳でなくなりました。
夫人のジョアンは今年の２月２７日に９０歳になりますが、まだ健在です。

彼のことを書き出したら終わりがないほどの大量のエピソードがあってとても書きつくせません。
いつかメモを頼りに細かい話を書きましょう。
ツーショットも後２枚ぐらいあるはずです。