MADELEINE   STOWE


1990年の「リベンジ」。若く颯爽とした海軍パイロットのケヴィン コスナーがメキシコの大悪党、アンソニー クインのヴィラを訪れ,ここで若い妻のマデリン ストウに会い,言うまでもなく,若い二人は熱い情事を繰り広げ,後半は題名とおりの復讐劇となって、
マデリンはエイズをうつされ,修道院に引き取られ,探しに来たケヴィンの腕の中で息を引き取る,と言うアクシヨン悲恋ドラマでした。

監督はトニー スコット,少し前に「トップガン(86)」で海軍パイロットを鮮やかに描き,ケヴィンは「追いつめられて」(87)(ノーウェイアウト)で白い米国海軍の制服を来たロシアのスパイ役と伊達な海軍パイロットがもてはやされた頃でした。

この時マデリンが小川真由実そっくりなのにびっくり。長い黒髪に。うりざね顔,肌が臘のようにつやつやで,黙ってそこに居るだけで,周囲の男どもを魅了する魔女っぽい力を持っていました。
次の「「ラスト オブ モヒカン」(92)では将軍の娘と言う役で,インデイアンのシンパ(?)ホークアイと言う名の白人男,ダニエル デイ ルイスと恋に落ちます。この映画でマデリンは一躍 スターに。

それから主役の盲目のバイオリニストを演じた「ブリンク」(94),女性西部劇「バッドガールズ」(95)などに出ましたが、
喜劇俳優のブライアン ベンベン(面白い名前です)と結婚して,あまりスターの座を維持することにこだわらず,自分が手がけたい企画に情熱をかけるようになります。

父親はアメリカ人の技師,母親はコスタリカ人 (それ故のエキゾテイックなルックス),1958年8月18日にロスアンジェルスに生まれたマデリンは、小さい時からコンサートピアニストを目指し,ホロヴィッツなどを教えたと言う高名なロシア人の先生につき,このマスターが高齢で亡くなったときから,彼女はピアノが弾けなくなったそう。

南加大に入り,ここで演劇に打ち込むようになり,美貌もプラスになってテレビのちょい役などを試み、ずんずんとハリウッド街道を邁進。

2012 「リベンジ」(テレビシリーズ)極悪女の役です。
素顔の彼女は,情熱的で,目をギラギラとさせて,やりたいこと,特にハイチの難民問題などの福祉活動に身を投じる革命家のような使命感を持った女性です。スクリーンの上での救いを求める美女とは正反対の恵まれない人たちを命がけで救う勇気に溢れた女傑と言いますか。

目下彼女の情熱は20年余り前に自分で書いた西部劇を制作,監督することで,タイトルは「アンバウンド キャプテイヴス」(UNBOUND CAPTIVES),既に主演にヒュー ジャックマンとレイチエル ワイスが決まっているそうな。「トワイライト」前のロバート パッテインソンが若者の役をする筈だったのが,もう大人になりすぎて,もっと若い俳優を物色中ですと。
来年中にはニユーメキシコでロケを開始したいと張り切っていました。

ちなみにやっと最近になってピアノが弾けるようになったそうです。

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