DAN STEVENS

DAN  STEVENS

「ダウントン　アビー」（２０１０−）のマシュウのイメージを消す為には何でもしたかった。体重を減らし，髪の色を変え，ロンドンからアメリカのニユーヨークに住まいを移し，アメリカ人の役を受けては、アメリカン　アクセントを使っての暮らしをし、２年経ってやっと落ち着いて来た」
金髪の貴公子から，頬のこけたドラッグデイーラーの役とイメージチェンジを計るときのお決まりのコース，汚れ役を続けて手がけているダン　リーヴスは、すっかりアメリカの生活に慣れて，口を開けて大英帝国アクセントを使うまでは、まるっきりアメリカの男性に見える程。
３年前に初めて会った時は，全身が２枚目リーデイング　アクターのオーラを放っていたのに！です。美人美男であればある程，ルックスを醜くしての熱演に走るような傾向もありますし。

2012  Broadway Stage HEIRESS  with Jessica Chastain

DOWNTON ABBEY  2010 with Michelle Dockery

DOWNTON ABBBEY  with Hugh Bonneville

2013  THE FIFTH ESTATES  with Benedict Cumberbatch and Daniel  Bruhl

英国の育ちが良くて，ケンブリッジ大で英文学専攻とエリート学校出身なのも汚れ役に魅かれる原因の一部かも。
１９８２年１０月１０日英国はサリーのクロイドン生まれ。両親はともに教師でダンは養子なのだそうです。かなり裕福な家に育って学校は私立と寄宿学校と言うアッパークラスの進学を経て，ケンブリッジでは演劇部でトム　ヒドルストンとエデイー　レッドメインと親しかったそうですし、舞台に出始めてからはベネデイクト　カンバーバッチとも仲良くなったそうで、まさに，アッパークラスに名門大出身のハンサム４人組なのでした。
一昔前のテイム　ロスやゲイリー　オールドマン，リアム　ニーセン，アラン　リックマン達が労働階級出身で，それなりの根性溢れたルックスの俳優達として騒がれた時の反動なのでしょうか。英語では，上流，洗練されていることをポッシュ（POSH ）と呼びますが，ウイリアム王子とキャサリン妃の人気も加わって，ハイソサエテイーに憧れる傾向が出て来たようにも思われます。

さて目下日本で人気上昇中の英国の貴族と召使いの生活を描いたテレビシリーズの「ダウントン　アビー」ですが、最も注目されているマシュウ　クロウリーの役を演じてブロンドの髪にちょっと柔らかで整った顔の彼と、相手役の美人にして、黒髪に鋭い顔立ちのミシェル　ドッカリーの令嬢とが良いコントラストを見せているのです。アメリカでは既に第４シリーズに突入ですが，第２シリーズになると彼の役は実にショッキングな結末となり、世界中のファンが大反対を叫んで，抗議したと言うエピソードも書いておきましょう。

「ダウントン。。」を辞めて直ぐに出たのがブロードウェイの舞台「エアレス」（女相続人）（１２）。主演のジェシカ　チェステーンの相手役です。チャンスがあって舞台を観ましたが、金持ちで器量が今いちのジェシカに求婚する文無しのハンサムな男と言う役どころは，ダンにぴったりでした。

映画では友人のカンバーバッチが主役の「ザ　フィフス　エステート」（１３）、得意のロマンテイック時代もの「サマー　イン　フェブルアリー」（１３），新作ではリアム　ニーセン主演の「ザ　ウオーク　アモング　トウームストーンズ」（１４）そしてホラー映画の「ザ　ゲスト」などに出ています。
２００６年に知り合った南アフリカのジャズ歌手，現在は音楽教師のスージー　ハリエットとの間に既にふたりの子供がいるファミリーマンでもあるのです。

２０１４「A WALK AMONG THE TOMBSTONES「