MERYL STREEP 2015
MERYL STREEP 2015
今年の6月に66歳になったメリル ストリープは新作「リッキー アンド ザ フラッシュ」でロックンロールの歌手を激演! 長い金髪を乱し,チェーンと鋲がじゃらじゃら付いたジャケットにジーンズ,ヘビー級のブーツを履いてギターをかき鳴らしながらヴォリュームたっぷりの声で、しっかりリズムに乗って歌いまくるのである。
もちろんその昔「エビータ」(96)を演じたいと訴えたり(結局はマドンナが役を勝ち取った)、「マンマ ミーア!」(08)や「今宵フィッツジェラルド劇場で」
(06)で美声を披露して来たが、今回は脚を高く挙げて腰を振りながらのセクシーな振りで声を張り上げ、おまけに往年のアイドル歌手、リック スプリングフィールド(「ジェシーズ
ガール」)とデユエットしてしまうのだから。
ニューヨークの会見に現れたメリルは、しかし全く極端ないつものPTA会長風服装で、茶色の平凡なワンンピースに薄い色が入った眼鏡、髪はと言うと自分で整えたに違いない、ぼさぼさのスタイルで、輪っかのイヤリングだけがちょっとだけおしゃれと言えようか、なのであった。
「これでも私は若い頃、ロックのコンサートに行っては追っかけとは言えないまでもバンドのメンバー達にすごく魅かれていたのですよ!全米最初の野外コンサートに行ったと言う勲章もののベテラン ファンだったのだから。突然赤いドレスで舞台に出て来たミック ジャガーを見て唸りましたね。それまで女装するロッカーなど見た事も無かったし。実はギターはあまり弾けないから演技力で通しましたが、リックはプロのミュージシャンだと言うのに心に沁み渡るような演技力を見せて仰天したわね。その上彼とベッドインまでしてしまうというボーナスも付いて、今まで手がけた映画の仕事の中でも最も楽しくて、ハッピーな撮影現場だったわ!
ロックミュージックは痛んだ心を慰めるパワーがあると痛感した。もちろんクラシックも大好きだけれど、うきうきとして体が踊りだす音楽はとっても体に良いと思うし」
そう言って独特のため息をついてからけらけらと笑いだすのであった。
「娘のマミー(ガマー)はとびきりの女優に花咲いたとは言え、私からキャステイング係などに娘を使って欲しいなんて絶対に言いません。娘が勝手にオーデイションを受けて合格したときは本当に嬉しかった。外見が似ているだけではなく、声や仕草がそっくりで画面を見ていて30年前の私を見ているような不思議な気持ちになったもの。
映画の中で娘が夫と別れるシーンがあるけれど、実は娘も離婚の経験があって、母親にとっては自分が娘の代わりになれないだけに,何とも悲しいプロセスだったわね。映画の娘は閉じこもりになって家族に八つ当たりするけれど、マミーは家族のサポートに応えてもう少し平穏に過ごしてましたね」
1949年6月22日にニュージャージー州のサミットに製薬会社の重役を父に、商業アーテイストを毋に持って裕福で恵まれた家庭に育ったメリルは子供の時からオペラ歌手になるべく真剣にレッスンを受け,高校に入ってから歯の矯正を外し、髪を金髪にしてそれまでの本の虫からチアリーダーに、さらにはホームカミングの女王にまで選ばれた程の人気者となり、舞台に興味がわいて名門ヴァッサー大からエール大で演劇を学んだと言う美しい優等生だったのである。
1978年に彫刻家のドナルド ガマーと結婚、3人の娘と息子がひとり生まれ、どんなに仕事が忙しくともできる限り夕食を家族と共にし、強い親子の結びつきを優先した来た
だけに、今も夫婦仲睦まじく、アカデミー賞を3個も受賞しても全く気さくなおばさんのスタンスを保ち、つややかな肌と爽やかな人となりを見せて、きらきらと光っているメリルはまさにシニアの最高のお手本と言えましょう。
2015 「リッキー アンド フラッシュ」同じ様に手を組んでいます。 |
自分で考案したという三つ編みサイドとふりふり髪サイドのロックンロール ヘヤー |
実の娘のマミー ガマーと |
実の娘のマミー ガマー。同じ様に手を組んでいます! |
Comments
Post a Comment