ARMIE HAMMER 2016
ARMIE HAMMER 2016
超美形の男優は(女優もですが)とかく醜いメークをしての演技を強調する役に挑むのがお好きです。
アーミー ハマーも例外ならず。
石油王の家に生まれて、長身にして、声も良く、整ったハンサムなルックス、何もかもがあまりに恵まれていて、アウトサイダーは指をくわえて眺めているような雲の上の存在だけに、アーミーは、それをよく心得ていて、人よりはるかに丁寧で、優しく、グッドマナーの優等生なのです。
今回は「ザ バース オブ ネーション」(THE BIRTH OF NATION )(16)という話題沸騰の黒人奴隷のドラマに、荘園のオーナーの役で登場、有名な D。W。グリフィス 監督の1915年の同題の映画のリメークと思いきや、全く違う、独立心に燃えた黒人奴隷の改革を描いた映画で、アーミー演じるオーナーはアル中となって、乱杭歯にむくんだ顔などのメークで張り切っているのです。
荘園の母親が息子のアーミーと同じぐらいの年の頭の良い黒人の少年を可愛がって、教育を施し、二人は兄弟のように広い荘園の中で暴れたり、遊んだりして育つのですが、成長すると二人の関係は主人と奴隷となって、距離が広がっていきます。オーナーを継いだアーミーは徐々にやる気を失い、グダグダと昼間から酒浸り。
若い奴隷は白人たちの暴力的扱いに抵抗して、仲間を募って独立を図るのです。
ネイト パーカーという美男にして才能あふれる若手監督がこの主役の奴隷も演じて、ちょっとナルシステイックに自分のクローズアップを取りすぎのきらいもありますが、見ごたえのある映画になってます。話題になっているのは、ネイトが昔、性的暴行をした事件が明るみに出て、結局裁判沙汰にはならなかったものの、被害者の女性がのちに自殺したというスキャンダラスな過去が、この映画に暗い影を投げかけてしまいました。
インタヴューに臨んだアーミーは持ち前の低くてセクシーな声で、明朗にハキハキと答えてくれます。
「僕が演じた男は、成人して責任を負わされ、幼な馴染の黒人の友達と距離を置かねばならず、そのうちに商売で裏切られたり、自分の行為に嫌悪を抱いて、それを酒で紛ら合わせているうちに、何らかの毒素が体に入ってしまい、あれほどクレイジーになって、どんどん醜い人間になってしまったのだと思う。当時の社会のシステムは過酷だったからね」
2013年の「それでも夜は明ける」で、マイケル ファスベンダーとベネデイクト カンバーバッチがそれぞれ、残酷なタイプと優しいタイプの南部の荘園主を演じてますが、オスカー受賞映画とはやはりレベルが違って、アーミーもそれなりに頑張ってはいますが、残念なことにあまり高い評価は得ませんでした。
あまり欲張らないアーミーですが、この映画の他にも「ノクターナル アニマルズ」、「フリー ファイアー」「マイン」と合計4本の映画に出ていますし、来年も「ホテル ムンバイ」など3本余りが公開と人気はうなぎのぼり、もう少し年をとるとぐんと格がついて、味のある役者になるでしょう。
今は甘い顔を少しでもタフに見せようとうっすらとヒゲを伸ばしていますが、それでも育ちの良さとグッドルックスはしっかり覗けます。
1986年8月28日、カリフォルニア州のロスアンジェルス生まれ。石油王アーマンド ハマーをひい祖父に、父も数社を経営、ケイマン諸島(世界中の投資家の脱税天国)では、アーミーのために父親がわざわざ現地に学校を設立したほどの、スーパーリッチなファミリーに育っています。
超美形の男優は(女優もですが)とかく醜いメークをしての演技を強調する役に挑むのがお好きです。
アーミー ハマーも例外ならず。
石油王の家に生まれて、長身にして、声も良く、整ったハンサムなルックス、何もかもがあまりに恵まれていて、アウトサイダーは指をくわえて眺めているような雲の上の存在だけに、アーミーは、それをよく心得ていて、人よりはるかに丁寧で、優しく、グッドマナーの優等生なのです。
今回は「ザ バース オブ ネーション」(THE BIRTH OF NATION )(16)という話題沸騰の黒人奴隷のドラマに、荘園のオーナーの役で登場、有名な D。W。グリフィス 監督の1915年の同題の映画のリメークと思いきや、全く違う、独立心に燃えた黒人奴隷の改革を描いた映画で、アーミー演じるオーナーはアル中となって、乱杭歯にむくんだ顔などのメークで張り切っているのです。
荘園の母親が息子のアーミーと同じぐらいの年の頭の良い黒人の少年を可愛がって、教育を施し、二人は兄弟のように広い荘園の中で暴れたり、遊んだりして育つのですが、成長すると二人の関係は主人と奴隷となって、距離が広がっていきます。オーナーを継いだアーミーは徐々にやる気を失い、グダグダと昼間から酒浸り。
若い奴隷は白人たちの暴力的扱いに抵抗して、仲間を募って独立を図るのです。
ネイト パーカーという美男にして才能あふれる若手監督がこの主役の奴隷も演じて、ちょっとナルシステイックに自分のクローズアップを取りすぎのきらいもありますが、見ごたえのある映画になってます。話題になっているのは、ネイトが昔、性的暴行をした事件が明るみに出て、結局裁判沙汰にはならなかったものの、被害者の女性がのちに自殺したというスキャンダラスな過去が、この映画に暗い影を投げかけてしまいました。
インタヴューに臨んだアーミーは持ち前の低くてセクシーな声で、明朗にハキハキと答えてくれます。
「僕が演じた男は、成人して責任を負わされ、幼な馴染の黒人の友達と距離を置かねばならず、そのうちに商売で裏切られたり、自分の行為に嫌悪を抱いて、それを酒で紛ら合わせているうちに、何らかの毒素が体に入ってしまい、あれほどクレイジーになって、どんどん醜い人間になってしまったのだと思う。当時の社会のシステムは過酷だったからね」
2013年の「それでも夜は明ける」で、マイケル ファスベンダーとベネデイクト カンバーバッチがそれぞれ、残酷なタイプと優しいタイプの南部の荘園主を演じてますが、オスカー受賞映画とはやはりレベルが違って、アーミーもそれなりに頑張ってはいますが、残念なことにあまり高い評価は得ませんでした。
あまり欲張らないアーミーですが、この映画の他にも「ノクターナル アニマルズ」、「フリー ファイアー」「マイン」と合計4本の映画に出ていますし、来年も「ホテル ムンバイ」など3本余りが公開と人気はうなぎのぼり、もう少し年をとるとぐんと格がついて、味のある役者になるでしょう。
今は甘い顔を少しでもタフに見せようとうっすらとヒゲを伸ばしていますが、それでも育ちの良さとグッドルックスはしっかり覗けます。
1986年8月28日、カリフォルニア州のロスアンジェルス生まれ。石油王アーマンド ハマーをひい祖父に、父も数社を経営、ケイマン諸島(世界中の投資家の脱税天国)では、アーミーのために父親がわざわざ現地に学校を設立したほどの、スーパーリッチなファミリーに育っています。
2016 TH BIRTH OF NATION |
NATE PARKER |
NATE PARKER & ARMIE HAMMER |
荘園のオーナー夫人に教育されている少年のころ |
2010 「ソーシャル ネットワーク」 2015「コードネーム U.N.C.L.E.」 上は 2013「ローン レンジャー」 下は2012「白雪姫と鏡の女王」 |
主人と奴隷の仲がまだ良い頃。 |
血塗られた奴隷の歴史をイメージしたポスター |
2016 「ザ バース オブ ネーション」 |
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