OSCAR ISAAC 2018


OSCAR  ISAAC   2018


8月19日、ニューヨークではまず「オペレーション フィナーレ」(18)のインタヴューをエセックス ホテルで。

ユダヤ人600万人殺人の張本人、ナチ将校アドルフ アイヒマンをアルゼンチンに追跡するイスラエルの諜報機関、 モサッドの諜報員を熱演のオスカー アイザックはいつもと変わらない人懐っこい表情で登場。

ガテマラ生まれとはいえ、オスカーのスペイン語はアメリカに住むメキシコ人やキューバ人のスペイン語だそうで
「アルゼンチンのロケでは、彼らの話す音葉が僕のスペイン語とかなり違って面食らってしまった。
南米人にとって、特に中央南米人はアルゼンチンを「エリート人種」だと崇めているのだよ。ブエノス アイレスは南米のパリと呼ばれて、洗練された文化を誇る街だったし」
とちょっとした劣等意識を見せていました。
同じ南米の中でもそれなりにハイアラーキーがあるのですね。

アイヒマンを演じたベン キングスレーについては、
「集中力がものすごい。撮影現場では全く人を寄せ付けず、一人で役作りに徹していた。もちろん現場の全員が彼を 「サー ベン」と呼んだけれど、それは義務というより、彼の持つ威厳と存在感に畏敬の念を感じたからなのだよ」
と心を込めた返事をしていました。



3年前に書いたページを再びご覧にいれますが、その間のビッグニュースは、2017年2月にオスカーはデンマーク人の 女性監督 エルヴィラ リンド Elvira Lind と結婚、2ヶ月後に息子のユージーンが生まれています。












2018  OPERATION FINALE  オスカーの左にメラニー ローランがいます。

ポスター、メガネのひびにナチのシンボルのハーケンクロイツが。

奥方のエルビラ と。


2018  ニューヨークで。
2014  A MOST VIOLENT YEAR

2013 INSIDE LLEWYN DAVID


OSCAR    ISAAC    2015

2014年はオスカー アイザックの躍進の年。2015年はスターメイキングの年になりそうです。
コーエン兄弟が監督した「インサイド ルーウイン デイヴィス」(13)で頑固で、売れないミュージシャンの主役に抜擢されて、その確固たる演技力、ギターと歌の才能に加えて、ラテン男の士気とグッドルックスが注目されて、若手俳優の中でもベストのひとりと言われてました。

そして2014年は、まず「ツー フェイセス オブ ジャヌアリー」と言うスリラーでヴィーゴー モーテンセンとキルステンン ダンストと共演。ギリシャを舞台に、オスカーはハーヴァード大出のガイド,謎の金持ちがヴィーゴー、その若い妻役にキルステンと言う面白い配役でした。映画としては余り上出来ではありませんでしたが。原作はわたくしの大大好きなミステリー作家のパトリシア ハイスミスなのです。
もう少しのところでオスカー候補になったかもしれないのが「ア モスト ヴァイオレント イアー」でした。ニユーヨークの1981年、史上もっとも殺人事件が多かった年だそうで、オスカーは強靭な意志を持つ起業家、妻はマフィアの親分の娘(ジェシカ チャステイン)、「セルマ」(14)でキング牧師を熱演した英国人黒人俳優,デイヴィッド オイエロウが検事の役、と演技派の顔ぶれが並び,監督はJ。C。チャンドアと言う鬼才シドニー ルメットの再来と注目されている新鋭です。
売れないミュージシャンの役からがらっと変わって、高級そうなキャメルのコートを着込み、ローレックスのような時計、完璧に仕立てられた背広にエレガントなタイ、とオスカーは「GQ」の表紙のようなハイクラスのスタイルで現れます。それがちょっと背伸びをして高級品を身につけると、彼の下で働く移民たちに羨ましがられ、成功してやろうという動機にもなるだろうと言う小道具にもなっています。

当初はスペインのハヴィエ バーデムがこの役を演じる筈が都合が悪くなり、ジェシカがジュリアードで同級生だったオスカーを薦めたそうで、ふたりの呼吸がぴったりで、かえって良い結果になったと思いました。バーデムでは貫禄がありすぎますから。
前にも紹介しましたがオスカーはキューバ人の父とガテマラ人の母親の間に1980年1月5日にガテマラで生まれましたが、育ったのはフロリダ州のマイアミです。本名はオスカー アイザック ヘルナンデスと凛々しいスペインの名前で、彼自身もラテン男のマッチョ精神と忠誠心と頑固さに溢れているようでした。何処か九州男児と似ていますね。

最初はロックバンドでボーカルとギターを手がけ、その次に演技熱に駆られ、名門ジュリアードアン学院で演劇を勉強、2002年に映画デビューを果たしています。

2015年には「スターウオーズ:エピソード7」、「モハビ」(マーク ワールバーグ主演)、とテレビシリーズ「ショウ ミー ア ヒーロー」と大規模なハリウッド映画から
低予算の独立映画にテレビまで、忙しく顔を出す予定。
バランスがあって、気骨が感じられる、頼もしいオスカーのこれからの活躍が楽しみです。

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