LONDON AUG 2018 DORCHESTER HOTEL

September 03, 2018

LONDON AUG 2018 DORCHESTER HOTEL

ロンドンの豪華ホテルのシンボル、ドーチェスター　建物のフロント、左に見えるのがハイド　パーク。　　（ネットから）

以前はもっと暗くて緞帳やらベールがあってミステリアスだったグリル。今はクリーンなデザインで正面の　　ケースには、１９世紀に使っていたというコッパー（銅）の台所器具が飾ってあります。（ネットから）

８月２０日から２４日までロンドンでした。
暑くて湿気の多いニューヨークから飛んだのですが、カラッとしてもう初秋のお天気で、泊まったホテルの横のハイドパークのお散歩がかなり寒かったのを思い出します。

今回のホテルはドーチェスター、２０年前から何度も泊まってきた古き良き時代の豪華絢爛ホテルです。当時はスタジオがこのホテルを妙に気に入ってロンドン＝ドーチェスターというつながりで、ソーホーなどに行く度に、こういうナウい場所のホテルの方がはるかに便利で楽しいのになーと思ったりしたものです。

その昔エリザベス　テイラーとリチャード　バートンが頻繁に宿泊したなど、歴史は古く、調度も荘厳で、ロビーにショートパンツで入ると映画に出てくるような、慇懃無礼なロビーマンが「長いトラウザーズをお履きください」などと警告する、英国大昔、ダウントンアビーの伝統をひたすら守っているホテルです。
が、今はなんとブルネイ（サルタンで有名な）の大金持ちビジネス群が「ドーチェスター　コレクション」と名打って、世界中のゴーカホテルを所有しているので、客層がほとんどアラブ人、ますますのギンギラ装飾が人気なのです。

さて到着した日は、近所を散歩したのですが、アラブの祭日だったのと、お金持ちのアラブ人は自分の国が暑いと大挙してロンドンに来て、数ヶ月ホテルに滞在して涼を取るそうで、通りはアラブ人だらけ。スカーフを巻いた女性から、トップファッションの男性、ホテルの前に乗り付ける車はランブルギーニ、とかフェラリなどの超高級車のスポーツタイプばかり。行ったことはありませんが、ドバイとかアブダビの街がそのまま、ドーチェスター界隈に移ったかのようです。

この夜は大好きなレストラン　「グリル」のドーバー　ソウル（ドーバー海峡の舌びらめ）を頂きました。ドーチェスターに泊まると必ず注文する美味しくて、割合淡白なお料理です。以前母が一緒に来た時は、縁側をつけたまま食べたかった！と西洋式に「デイボーン」、骨を取ってからテーブルに出すサービスを後悔していたのを思い出します。
私も縁側をチューチュー食べたいとは思いますが、かなり気取ったフォーマルなレストランなので我慢しました。

アラブの人たちはレストランより、ロビーから奥に続く「プロムナード」という場所のテーブルを陣取って、長い時間座って、新しくやってきた知り合いやら、ビジネス関係の人を見かけると「座れ、座れ」と招いて、ワイワイ、ガヤガヤ騒がしく楽しんでいる様子。

翌々日のヒュー　グラントとイドリス　エルバのインタヴューもドーチェスターのパークルーム、窓からハイドパークの緑が見える居心地の良いレセプションルームで行われました。
そのあと、ロンドン在住の日本の友人が二人現れて、ひとしきりドーチェスターの「豪華さ」に感心していたので、こういう装飾過剰もたまには良いものだという気分になったのです。
夕方にはペントハウスで「ネットフリックス」のパーテイーがあり、友人のお嬢さん二人、ヒラリーとアナを招待ました。苗字がシェイクスピアで、あの偉大な戯曲家の子孫、二人ともオックスフォード大を出た優等生で、目下映画製作に情熱を注いでいるため、このパーテイーでいろいろな業界人にあって、とってもためになったと感謝してました。

まずはドーチュスターでのエピソードを綴ってみました。

今思い出しました。ずっと前に私たちの親分がおそらく空いていたのでしょう、そのペントハウスの部屋に泊まることになって、訪ねてみました。ビルの周囲ぐるりの３６０度のロンドンの眺望を見渡せるという、それだけで１００万ドルのお膳立て、部屋数は１０個以上、それと同じ数のトイレ、浴室があって、親分夫妻は自分たちの部屋の中で何度も迷ったというエピソードです。インテリアは金と黒と緑の素晴らしい色彩でしたが、美術館の中にいるようでなんとも落ち着かないスイートでした。

ドーチェスターのグリルでメニューを見るハンス。