PATRICIA ARQUETTE 2019

PATRICIA   ARQUETTE   2019

ハリウッドでも風変わりで知られるパトリシア アーケット。最近の役は「異常性格者」の役がさらにエスカレートしてTVシリーズ「ジ アクト」THE ACT(19)では健康に生まれた娘を身体障害者に仕立て上げて人々の同情を引き、同時に特別医療手当を貰うという実話の母親役、
昨年はやはりテレビドラマで「エスケープ フロム ダンネモーラ」
ESCAPE FROM DANNEMORA (18)の囚人をセックス(一人だけではないのです!)をし、その脱獄を助ける刑務所の従業員というやはり実在の女性の役を演じていました。

「ジ アクト」の母親の精神状態は マンチャウセン シンドローム バイ プロキシー Munchausen Syndrome by Proxy と呼ばれて自分の行為を崇高化するために子供なり、世話をする相手を不具のように仕立て上げるというもので、パトリシアの異常な世話焼き振りに震え上がります。

それにしても、この醜女メークです。ほとんどマゾヒステイックに顔も心も醜くなった女性を演じているのを見るとこちらも苦笑して、応援するしかありません。

カラフルな男性歴、特にニコラス ケイジとの世にも不思議な結婚生活は色々騒がれましたが、いつか自伝を書いて頂けますか?と聞いたら
「うーん、いつかね。それより今、ある本を執筆中なのよ。そのうち宣伝するわね」
と謎めいた返事が。


2018「エスケープ。。」ベニシオ デル トロ と。


恐ろしい母親の役。凄いメーク(なのか、メークなしなのか?)です。


2019「ジ アクト」の母娘

「エスケープ。。」ポール ダノ(左)とベニシオ デル トロ

「エスケープ」のパトリシア

 2019「ジ アクト」の母娘




2019年3月「ジ アクト」


以前に書いたパトリシアのページを載せることにしましょう。







Tuesday, February 24, 2015


PATRICIA ARQUETTE

PATRICIA    ARQUETTE


オスカー助演賞受賞! 本命とは言え、毎年、投票用紙に事前に名前が印刷されているに違いない、候補19回目のメリル ストリープが受賞するかも、と最後までスリリングでした。パトリシア アーケットの妙に素人っぽい演技(それが又リアルで)が「6歳のボクが大人になるまで」(14)で大きな効果を上げたのだと思います。
おまけに俳優一家に育って、誰もがエキセントリックで、演技賞を狙うと言うより、好きな役を好きに演じてお気楽毎日と言う印象を与えてますし。
受賞のスピーチが又、彼女らしく、独特の南部訛りのような, 甘ったるいスロー しゃべりで、メモを読み上げ、最後に女性の賃金を平等にせよ! 男女差別、黒人差別はノーモア! と言ったスローガンを発表して終えました。最前列に座っていたメリル ストリープは立ち上がって、腕を振り, 指を突き出しての大賛成のアピールをし、会場も総立ちとなったのです。
オール ホワイトと批判された候補者の授賞式を少しでもカラフルにと黒人のプレゼンターやパーフォーマーを大勢選んだ式だっただけに、この夜はいやが上にも人種問題に焦点が集まり、パトリシアのスピーチも雰囲気にマッチしてました。ところが一夜明けると白人の女性が何が分かる、女性は向上心が無いから給与が上がらないのが分からないのか! てな批判が轟々。ま、何でも意見に異見が飛び交うアメリカですから、そのぐらい予期していたでしょう。

一時アカデミー協会は政治的意見をコントロールしていましたが最近は窓口が広くなったようです。

さてパトリシアは1968年4月8日にシカゴに両親が俳優, 姉のロザンナ,弟のデイヴィッドなど5人兄妹も全員俳優と言う家庭に育ちました。一人一人が個性的な姉弟ですが、パトリシアが一番、ソフトでスターメイキングなどにこだわらない素朴な性格をもっていたと見えます。
95年には更にエキセントリックな、そしてやはり芸能一家に育ったニコラス ケイジと結婚して人々は、好奇心の固まりでふたりを眺めていたものです。吸血鬼が住むような古いお城のような館に住んだりして、話題はいつも豊富でした。01年には離婚。そのあとハンサムながら,余り存在感のないテレビ俳優のトーマス ジェーンと06年に結婚して、
11年に離婚、と淡々とくっ付いたり、別れたりしています。
156センチの小柄ながら豊満な体に、大きな青い眼と金髪が特長で、エレガンスとかスタイリッシュと言った表現が合わない女優ですが、その正直さと真摯な姿勢が強みです。今回の授賞式のドレスも幼なじみがデザインして創ってくれたと誇らし気に繰り返してました。もっと背の高い女性が着るデザインですが、パトリシアの熱心さにいつもは厳しい服飾評論家も静かにしています。
そう言う,裸でものを言う「チカラ」に溢れているのが何とも微笑ましいパトリシアなのです。
1995「ラングーンを越えて」

2014「6歳のボクが大人になるまで」






Monday, February 10, 2014


PATRICIA ARQUETTE

PATRICIA  ARQUETTE


アーケット一家はシカゴを拠点とする演劇一家で、両親は共に舞台俳優、父親はイスラム教に改宗,母親は、ユダヤ人でポーランドのホロコーストの生き残りの娘、と言う聞いただけでも複雑そうな家に、ロザンナ、リッチモンド,アレキシス、デヴィッドと言う全員俳優、女優の兄妹の3人目としてパトリシアは1968年4月8日に生まれました。誰もが一風変わった曲者の俳優たちで、パトリシアも例外でなく、15歳で家出、既に女優として独立していたロザンナのところに行ってもろもろのオーデイシヨンを受ける生活に。
そして「ナイトメア オン エルム ストリート第3弾」(87)で胸が締め付けられるような悲鳴を上げるスターとして注目されます。時に彼女は19歳。
20歳になってすぐボーイフレンドのポール ロッシとの間に息子が出来て、エンゾ ロッシと名付けられます。
「トルー ロマンス」(93)はタランテイーノが脚本を書木,トニー スコット監督の若者暴力恋愛ドラマで、ここでパトリシアは威勢の良い主役を演じて、注目を得ます。
この頃の彼女は、インタヴユーでもまともに答えず,体をゆらゆらさせながら、宙を見つめているような眼で,勝手な事をしゃべっていました。つかみどころの無い、それでいて憎めない、売れっ子になろうなどとしないあたりが新鮮な存在が又、売れてしまうのです。

1995年にはこれも又変人で知られるニコラス ケイジと結婚、ふたりでお化け屋敷のような家を買って,寝室のベッドの飾りが巨大なゴキブリ(違う虫かもしれませんが)と言った生活を送ったのです。ふたりはすぐに別居して、01年に離婚しています。

パトリシアの映画キャリアは忙しくなり「ビヨンド ラングーン」(95)や「フラーテイング ウイズ デイザスター」(96)などの話題作にどんどん出るように。
97年には母親を乳がんでなくし、以来ガン撲滅運動に励んでいます。

157センチと小柄なのに,やけに胸が大きくて色っぽく,あどけない表情と悪女っぽい顔が交錯するルックスも現代の歪みを持った女性の役にぴったりなのでした。

俳優のトーマス ジェーンと06年から2011年まで結婚、ふたりの間には娘が独り生まれたそう。

最近はテレビシリーズ「メデイアム」(05−2011)での霊媒を見る女性の役、「ボードウオーク エンパイア」(13)でのバーテンダーのゲスト役などで相変わらず、異色の存在を見せてます。
1993「トルーロマンス」







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