R.I.P. SEAN CONNERY

 R.I.P.  SEAN CONNERY


昨日、10月31日にショーン コネリーが90歳で亡くなりました。

バハマにあるナッソーの自宅で眠ったまま。

最近は老人性痴呆症を患って、街のスナップショットなどを見ると何ともおぼつかない表情を浮かべていましたから、あの、キリッとしたショーンの顔はもう見られないなあ、と悲しく思っていました。ですからこれ以上長生きしなくて良かったと思います。

改めて彼の人生のあらすじを読み返すと波乱万丈だったなあと感心するばかり。

色々な所に彼のインタヴューを書いてきましたが、彼が靴下や下着は縫い目がゴロゴロするから裏返しに着ているのだよ、と言ったこと、ちょっとでも誰かがおしゃべりすると「私の話を聞きたくないなら出て行く」と、あの有名な弓なりの眉毛を吊り上げて、厳格振りを見せていたこと、などなど。

高校生時代に彼のポスター (それも胸毛ばっちりの水着姿が多かったのです)を壁いっぱいに貼って、デイトしていた若者たちが嫌な顔をしていたこと。

そういう訳で当時のワイフ、ダイアン シレント DIANE CILENTO を知りもしないのに嫌いだったこと。

今、調べるとオーストラリアのサーの位を持つ医師の名家生まれで、ショーンより遥かに有名な女優だったために労働者階級出身で「馬の骨」だったショーンが彼女に対してやきもちを焼いていたという話も理解できるようになりました。

会う女性、会う女性、から憧れの眼差しで見つめられることに辟易している姿勢も好ましく感じました。

結婚45年と長続きした2度目のワイフ、ミシェリン ロケブルーン MICHELINE ROQUEBRUNE (発音は確かではありません)も、妙にワイルドで品がなく、いつもグシャグシャの髪型に装飾過剰の服を着て夫にべったり寄り添っていたので、ワタクシがやきもちを焼いて好きではありませんでした。

彼女のほうが1歳年上で、最初は英語が話せず、ボデイー ランゲージで会話しただというのも驚きです。

彼女はモロッコとフランスのミックスでショーンの前に二人の夫がいて3人の子供がいるそう。

モロッコのゴルフイベントで知り合い、しばらく秘密の情事を続けていて、それがもっとも熱い、燃焼のロマンスだったと言う彼女の思い出を読むとまだ、やはりこわばってしまいます。


グレース ケリーのようなエレガントで知的な女性と一緒だったらと勝手に思ってましたがそれは私が若すぎて、ショーンにとって、気楽で、楽しい仲間のワイフを選んだ事に気が付かなかった、またはそれを否定していたのでしょう。

このブログに書いた昔のページを載せますが、まさにワタクシが純粋にスターに憧れる時期が終わった、と言えます。

1953年にミスター ユニバースで3位になった時の写真を眺めると結局ショーンは自分の肉体が大好きで、プライドを持っていたのだなとつくづく思ったのでした。







晩年の写真ではこれがもっとも威厳を保っている良いショットだと思います。




1953年、サーベル?を持ってのポーズが面白いです。







これは藤井進 というイラストレーターの2013年の作品(無断借用)

藤井進 ショーンの男性味がよく出ていると思います。







ミシェリン 作

ミシェリン作 色使いが素敵です。


ミシェリン作 以前に見て良いなと思いました。モデルが愛する人ですし。



ミシェリン作 ちょっと稚拙なところがご愛嬌。





最初の奥方ダイアン シレントと。シワのないショーン!



ミシェリン と。



ミシェリンと。



SEAN  CONNERY  HAPPY 84TH BIRTHDAY


8月25日にショーン コネリーは84歳になりました。引退してから,アルツハイマー症になったなどと言う噂がありましたが,数日前の新聞に奥方と楽しそうに散歩をしたり,ランチを食べたりしている写真が載って,ひと安心。
わたくしが恋い焦がれた最初のスターなのですから。肉体派の男優のセックスアピールに始めて触れたと言いましょうか。乙女時代に自分の部屋の壁に彼のポスターをベタベタ張って家族の顰蹙を買ったりもしました。
1930年8月25日スコットランドのエジンバラに生まれ、トラック運転手や沖仲仕などの労働をしてから舞台に。映画初登場は1956年,当時の写真を見るとかなり野蛮で、野性的と言うのでしょうか,ジェイムス ボンドの生みの親,イアン フレミングが嫌悪したのもよく分かります。とてもオックスブリッジなどのエリート大学を出た国際スパイには見えませんでしたから。
「007は殺しの番号」(62)でボンド役デビュー。何ともキャッチーな題名でした。以後10年間にボンド役を6本手がけます。ボンドも大好きですが「マーニー」(64)のテイッピ ヘドレンを助ける裕福な男の役が最高です。
「アンタッチャブル」(87)でアカデミー賞受賞,2000年には、スコットランド独立運動(つまり反英)に励んで来たにも拘らず騎士の称号をエリザベス女王から授かりました。2008年には自伝を出版していますが,実はまだ読んでません。ロバート ミッチャム,ヘンリー フォンダ,バート ランカスターなどの俳優の伝記はしっかり買って読んだと言うのに。
奥方は画家でミシェル ロケルーンと言いショーンより2歳年上の86歳。非常に気が強く,ショーンの共演の女優に必ず警告するのだそう。スコットランド訛りでどんな役でもしてしまうような頑固なショーンも奥方に頭が上がらないようで、夫婦って不思議なケミストリーがあるのですね。そう言う奥方がいるからこそ,天下のアクシヨン ヒーローを続けられたのかも。

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