CAMBRIA # 3 LUNCH AT GARDEN CAFE & HEARST CASTLE
8月21日(水)
朝のお散歩はモテルから右の方にずっと歩いていって、丘を越えたり、幻の木のような木といっしょに写真を撮ったり、ボードウオークをどんどん歩いたり、娘は階段を降りて砂浜の方に行ったり、とこれでカンブリア ビーチをほとんどカバーしたと思います。
朝食は美味しくないベーコンブリトをやめて、ベジタリアンのブリートとパンとフルーツ、を選びましたがシナモンパンが思いがけず美味しくてもっと欲しかったのですがバナナなどで我慢。
午後はハースト城探検のビッグイベントが控えているのでまずはお昼ご飯前にハンスとビーチを散策、砂浜を歩いている娘を見つけて一緒にモテル近くのアート画廊を覗いてみます。車椅子に乗ったアーサー ボン ラム ARTHUR VON RHUN というアーテイストの作品が展示されていて、入口に置いてある等身大の男性の裸像は彼自身だとのこと。「僕は酔ってませんよ!」と繰り返すのにはちょっと笑えました。
昼食はハンスが「エッグス ベネディクト」が食べたいとリクエスト。それをお店の前のメニューで見つけたというので「クリークサイド カフェ」CREEKSIDE GARDEN CAFE という鄙びたお店に入りましたが、残念、ベネディクトは週末だけとのことでした。
ちょっとがっかりのハンスはサウスウェスターン風 オムレッツ、娘はメキシコ風スープ、マイクはツナサンドウイッチとサラダ、ワタクシもツナサンドウイッチを注文して、美味しく頂きました。
駐車場で古いトラックを見てハンスとツーショット。同様にビンテージのハンスとトラックでした。
ハースト城に向かいます。昨日のゾウアザラシ地点の手前で山の方に曲がるのですがお城らしい建物など全く見えません。どんどんドライブしていくと大きな駐車場と案内用のビルが見えて、ここのテラスからはるか彼方にそびえるハースト城がやっと見えました。規則が色々うるさいのも美術品を大事にするためでしょう。ここからバスで約15分、ものすごいカーブを50個ぐらい通り、がんがん揺れて、やっとお城に到着。
ダンデイーなガイドが迎えてくれて、案内をしてくれるのですが約30人のグループの背後にもセキュリテイーが着いているという厳重体制です。
まずは正面階段を登って広場で基本的な説明を受け、
新聞王 ウイリアム ランドルフ ハースト WILLIAM RANDOLPH HEARST(1863−1951)が1865年に父親から127エーカーの土地を受け継いで 1919年から1947年までかけて、お城を建設。
建築家は女性でジュリー モーガン JULIE MORGAN (1872−1957)と言い、ハーストと一緒に他にも彼の新聞社屋など豪華な建物をかなり建てています。
有名な映画「市民ケーン」CITIZEN KANE (1941)にあるように、ハーストは女優のマリオン デーヴィス MARION DAVIS (1897−1961)のパトロンのような存在となり、このお城でふたりはロマンティックな日々を過ごしたのです。ハーストの夫人は経験なカトリック信者で離婚を承諾しなかったそう。
このお城には、当時の人気スターたち、チャールズ チャップリン CHARLES CHAPLIN やらが繁く訪れて、マリオンは彼らと情事を繰り広げたりで、スキャンダルに溢れたゴージャスな日々でした。
ハースト家にまつわる実話はそのスケールと有名人が続々登場するために、映画や小説以上のドラマを展開したのです。
「マンク」MANK(20)という映画でも、ハリウッドの高名な脚本家、マンクと呼ばれていたハーマン マンキウイッツ HERMAN MANKIEWICZ (ゲイリー オールドマン GARY OLDMAN)がハースト城の豪華なパーテイーなどで乱行をはたらく場面が出てきます。当時のハリウッドの仰天の仕事ぶりや人間関係がよく描かれていますのでこれもおすすめです。
ワタクシも時間を見つけてハースト城とそこに集まった人々の歴史を紐解きたいと思っています。
さて、広場の塀の向こうの広大な敷地を眺め、このお城のシンボルのような外のプールに。以前は大きなイベントでこのプールが開放されたようですが現在はオフリミット。
お城の中の大広間やらダイニングルーム、喫煙室、ビリヤードルームなどは全てヨーロッパの王侯貴族とほとんど同じで豪華絢爛、手に入る限りのあらゆる家具、デコレーションが並べられてハーストの情熱が感じられます。
ハイライトはやはりインドアのプールでしょう。妖しい照明のもとにエメラルド色のプールが静かに横たわって、見事にエキゾテイックで、今にもクレオパトラが出て来そうでした。
外に出ると乾いた熱気に襲われて現実に引き戻されます。又鋭いカーブを延々とドライブするバスに乗せられて案内館に戻ってきます。
熱気の昼下がりの夢のような、幻のような時間を経験してきました。
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ハースト城のメイン ビルディングの前で。 |
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カフェの駐車場で出会ったクラシックトラック |
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人間も車も同じようなビンテージです。 |
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「クリークサイド ガーデン カフェ」お花がカラフルです。 |
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カフェのお庭のテーブルで、何故かしおらしいマイクと娘。 |
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寒いので、しっかり重ね着しています。 |
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モテルの近くのアーサー ヴォン ラン アート スタジオ |
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右に見える裸体像は、オーナー アーテイストのアーサーの若いころだそうです。 |
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アーサーの自分自身の裸体像 |
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ハンスがふざけています。 |
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ビーチの流木 アート。 |
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「ムーンストーン ビーチ」 |
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流木で作った家のようなもの。 |
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流木の家。 |
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朝のお散歩で見つけた幻想的な木。 |
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ファンタジー映画の画面のようです。 |
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娘は枝に乗っかりました。 |
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浜辺に続く長い階段。 |
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穏やかな入江 |
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ボードウオーク |
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ハースト城の有名なインドアプール |
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クレオパトラでも出て来そう。 |
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インドアプールの横で。 |
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老夫婦。 |
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ワタクシは何を言っているんでしょうね? |
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なにか探している様子のワタクシ。 |
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お気楽表情のハンス |
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お城の中の居間。 |
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メインビルディング |
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お城のセンターに続くプラザ。 |
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ハンスととても格調のあるガイド。 |
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ローマ王朝のデザインのプール |
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晴れて暑い日でした。 |
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広大な敷地を見渡すプラザ。 |
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右にガイドが見えます。重ね着、すごし。 |
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メインのお城の前で。 |
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