BUENOS AIRES RIO DE LA PLATA ( RIVER OF SILVER)

BUENOS   AIRES    *RIO   DE  LA  PLATA

ブエノスアイレスが栄えた理由のひとつは勿論,流通を便利にする大河,リオ デ ラ プラタ (銀の川)で、少し前に英国海軍と戦ったドイツの最新戦艦,グラフ シュペーがこの河に沈んでいる話を書きました。水の眺めが大好きな私は,二日目に河を目指して独りで歩き始めたのですが,普通の街ですと海や河や湖に行く道を楽しくするものなのが、途中にもの凄い交通渋滞の広い車用大道路があり、その横にはフェリー船のターミナルとかバスの駅とか殺風景で,工場地区のようなところを抜けなければなりません。命がけで雨の中,一心不乱に歩いて,やっと銀川へ。

いやその真っ茶色な水にびっくり。チョコレート色と言うのか,まったり茶色で、どんよりと1センチ下さえ見えません。ここで捕れた魚は茶色なのではないかと思うほど。河の両側にはレストランやお土産屋が並んで,観光ムードいっぱいですが,何とせん、水面が茶色で,ムードが今ひとつです。2001年12月に完成されたという未来の飛行機のようなデザインの歩行橋,プエンテ デ ラ ムヘアが、SF映画の背景のように見えます。

この夜この河のほとりの正面に牛が飾ってあるレストランでビーフステーキと地元赤ワインのマルベックを楽しみました。結構高くて,ステーキだけで1人前1000ペソ(100ドル,1万円ちょっと)です。

誰もが河の向こう側のウルグアイまでたった1時間,素晴らしい船旅になると言うので,数日後フェリー船,ブーケバスに乗ってコロニア デル サクラメントへ。
たった1時間とは言え,外国ですからパスポートやら書類の書き込みがあり,こう言う国の底辺官僚の典型で,やたらに質問はするわ,インクがぼとぼとたれるスタンプをあらゆる紙やパスポートに押されて,待ち時間と合わせて1時間ぐらいかかるのです。

それでも辛抱の価値は充分でこの河辺の鄙びた街の古さと塩に洗い流されたような清潔感は,排気ガスと油かすに汚れた大都会のブエノスアイレスから来ると,もう気持ち良くて,大自然の解放感に浸れます。
こちら側で何泊かして,首都のモンテヴィデオにも行きたいと心から思うほど。

ポプラ並木をゆらゆら行くとあちこちの小道の行き止まりが河で、突然目の前に巨大な銀川がどーんと現れ,見渡す限りの茶色の世界。実に奇妙な戦慄です。
ここにある極彩色のレストランで,この日のスペシアル,海の幸のパエリアとローカルビール,ピルセンの大瓶を2本。
アジアの青島ビールとかと同様,ドイツ人がしっかりビール製法を伝授して,名前のそのままピルセンと言う、しっかりとしたきめ細かい味のビールでした。スペイン人から伝授されたのであろうパエリアもちと塩味が強かったもののビールに合って,果てしない眺めも加わって,最高の昼食!
ブエノスアイレス側 朝のリオ デ ラ プラタ


歩行橋 プエンテ デ ラ ムヘア



川沿いの工場の廃墟

河のお守り キーロックがぶる下がってます






河沿いのステーキハウス



ウルグアイ行きのフェリー船2等船室


コロニア デル サクラメント


地元のプール










食べる前の写真など無理。



漫画のクジラのようなブーケバス


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