JENNIFER ANISTON

JENNIFER    ANISTON

アメリカのスウイートハートと呼ばれるジェニファー　アニストンですが日本での人気は今いち。人気が沸騰したテレビ番組「フレンズ」（９４−０４）でのリッチなやんちゃ娘，レイチェル役のイメージからまだ離れないところもありますが２００年に天下の人気者，ブラッド　ピットと結婚して世界一の幸せ花嫁になり，ブラッドは欲しいけれどやっぱり子供はまだまだ、などと，かわいぶったり、すねているうちに夫君は「ミスター　アンド　ミセス　スミス」（０５）で共演したアンジェリーナ　ジョリーと熱愛，この三角関係は歴史的にもハリウッド浮気事件のトップ５に入るぐらいの怒号級の騒ぎとなりました。
結局ブラッドはアンジェリーナのもとに行き，ジェニファーは悲劇の女王の座に君臨。同情を集める方に焦点が移ったような行動をとって，映画の仕事も似たようなものばかり。

テレビの人気スターだった頃の会見は，キュートな話し振りで，差し障りの無い，女の子っぽい答弁ばかりする重量級のかまととでした。顔の半分を隠す髪型も評判で，トレンデイーな女優としてもてはやされ，実の母親に豚と言われた太
っちょの頃の写真を全て（出来る限り）破壊したとか、その母親とは今も会話無しという家庭不和などが明るみに出て来て，ジェニファーのそこはかとない自信のなさを支持するファンが出て来たり，いつまでも髪型ばかりで売る女優とやっかまれたり、軽いミーハーレベルの注目の的でした。

１９６９年２月１１日ロスアンジェルス郊外のシャーマン　オークスに昼メロスターの父親，ジョン　アニストンと元モデルでカメラマンのナンシーのもとに生まれ，ゴッドファーザーはテレビシリーズ「コジャック」（７３−７９）のテリー　サヴァラスと言うハリウッド芸能一家に育ったのです。
父親がギリシャ系の為に同じくギリシャ系のサヴァラスと親しかったのでした。
「グッド　ガール」（０２）と言う低予算映画で小さな町のスーパーに働く平凡な女性をほとんどノーメークで熱演して，演技派を見せてものの，その後はピットとの醜聞が始まって、再びロマコメやアンサンブルキャストの軽喜劇に，外見はジェニファー　アニストンのままのメークとドレスで出ては，ヴィンス　ヴォーン（ブラッドの親友）やモデル，歌手のジョン　メイヤー等とのデイトが週刊誌のグラビアを賑わせ，「ワンダーラスト」（１０）で共演したジャステイン　セローと１１年から交際が始まり，１２年に婚約発表，以来「いつ結婚か！」と相変わらず，タブロイド誌を飾っています。

再びノーメークで挑戦の新作「ケーキ」（１４）では不遇な女性を激演して，演技派の肩書きを取り戻そうとしていますが，どうしても軽量級スターでハリウッドのトップお金持ち（「フレンズ」は今だに人気番組で飛行機や夜中のテレビで上映中のロイヤルテイー収入だけでも凄い筈）として，マリブにビーチハウス、ベルエアーに豪邸を建てたりと言うゴージャスなライフスタイルも細かく報道されて，今更演技派の必要があるのか？と言う雰囲気もありますから，難しいでしょう。美人女優がノーメークで熱演すれば，賞候補というルーテインも限られていますし。

「ケーキ」の会見には８カラットだかのダイヤモンドの婚約指輪をぎらりと輝かせて，いつもの顔の半分を隠すヘヤースタイルで颯爽と登場してきました。話す度に髪の１部が顔にかかり，それを手で払いのけるのが「セクシー」とされているのですが，おばはんのわたくしにとっては，うっとおしいばかりで，もう少し静止する髪型にした方がさっぱりして良いのではと老婆心が出てしまうのです。

そして話の内容は４５歳のベテラン女優と言うより，ライフスタイリストと言うような「いかにクリーンで，ヘルシーな暮らしを自分で築き上げるか」などを熱弁していました。
大事な人を失ったときの想い出を、と言う質問に，言葉に詰まってから，「今でも胸が痛む」と答えてましたが，ブラッドの事なのだろうと私たちは勝手に解釈したのですが。
この２０年間，３年に一度ぐらいの頻度で会って来ましたが，ジェニファー　アニストン程，自分のイメージをしっかり保っているスターはまず居ないでしょう。

2014  　　　「CAKE」

２０１４　「ケーキ」。ノーメークで頑張ってますが、髪型はあまり変わりません。

婚約者のジャステイン　セローと。