CATE BLANCHETT 2015

CATE     BLANCHETT  2015

今年のカンヌ映画祭の爆弾宣言 第1弾がケイト ブランシェットの口から出ました。
「キャロル」(15)と言う映画は,女流推理作家のパトリシア ハイスミスの1952年の小説「ザ プライス オブ ソルト」(塩の値)の映画化。レズビアンなどタブーだった時代でしたから,ハイスミスは男性の名前を使って発表したのです。この女主人公を演じるのですが,そのモデルとも言えるパトリシアは名うての意地悪で,エキセントリックで,レズビアンだったのです。
2015 最新のショット 「シンデレラ」でおっかない継母親を演じたとき

1997 レイフ ファインズと共演した「オスカーとルシンダ」初めての会見

2000「ギフト」

2003「ヴェロニカ ゲリン」

2010「ロビンフッド」

「レズをするのは初めてですか?」
「映画の上で? それとも実生活で?」
とケイトらしい返事をしたあと,実は今まで数回のレズの交際をしたと告白、と言うより,当たり前のことのようにさりげなく返事をしたそうです。
このオープンさと正直さと淡々とした姿勢には頭が下がります。そうでなくとも美しく、聡明で,エレガントでプロポーションが良くて,昨年はオスカー主演賞を受賞の耐えざる高いレベルの演技力,舞台でも大活躍という究極の女優です。

1969年5月14日 豪州はメルボルン生まれ、夫君は同じくオーストラリア人の舞台監督のアンドリュー アプトン,4人の子供が居るにもかかわらず、世界中を飛び回って常に最大限の力を注ぎ込んでいる,無限のエネルギーの持ち主ゆえに、「かなりの数の女性と交際したことがある」と言うコメントにうなずいてしまうではありませんか。

パトリシア ハイスミスは推理小説大好きのわたしの御贔屓のひとりで,「タレンテッド ミスター リプリー」(99)の原作者,ファンから花束を受けてその真ん前で足で花をぐしゃっと踏んずけたり,祖国のアメリカを毛嫌いしてみたり、スイスの小さな山小屋に猫とふたりですんでの余生も知られています。
南川三治郎氏と言う有名な写真家が撮ったハイスミスの写真から彼女の世捨て人のような生活がヴィヴィッドに覗けます。(この写真集を手に入れる事が出来たのは酋長スタンデイング ホースのおかげです。感謝です)

「キャロル」は鬼才 トッド ヘインズ監督(「エデンより彼方に」(02)「アイム ノット ヒア」(07)などのショッキングなメロドラマやボブ デイランをケイト ブランシェット,その他が演じた奇天烈な映画など)、レズの関係に引き寄せられて行く若いデパートの店員の女性をルーニー マラが演じていますから、かなり凝った精神的ドラマになりそうで、今からわくわく、楽しみです。
2015   CAROL


2015   CAROL 右は ヘインズ監督。
PATRICIA HIGHSMITHの晩年
パトリシア ハイスミスの若い頃

2015   CAROL 右はルーニー マラ   ケイトの目つきが何とも凄いです。

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