LIEV SCHREIBER 2015
LIEV SCHREIBER 2015
リーヴ シュライバーは大柄で逞しい肉体派の外見ですが、実際は演技派性格俳優です。
今年のゴールデングローブ賞のテレビ部門、ドラマシリーズ「レイ ドノヴァン」(2013−)で主演賞の候補になりました。
「レイ ドノヴァン」は、ボストン出身のハイソの便利屋で、セレブのアクシデントがあれば出て行って、マスコミの目から隠す作業をしたりするクールガイです。彼の家族、父親は永遠にワルで刑務所から出ていたばかりのジョン ヴォイド、ボクシング後遺症で中風になってしまった兄貴を英国の曲者俳優、エデイー マースデン、頭がちょっと弱い弟をダッシュ ミホック、そして黒人の末弟(ジョン ヴォイド扮する父親はブラック アイリッシュの突然変異と説明してますが)をプーチ ホール、というとびきりへんちくりんな構成で、現在は全員ロスアンジェルスに住んでいます。
レイは赤毛で勝気な妻と二人の子供と郊外の高級住宅地に住み、高校生の子供たちはしょっちゅうリッチな子供ならではのトラブルに巻き込まれたりで、仕事でも家でもレイは落ち着く余裕なし。頼りになるグッドルックスの持ち主なのでしばしば女性に言い寄られ、しっかりそれに応える一種のプレイボーイでもあります。
今年のリーヴはテレビシリーズの他に映画「スポットライト」のボストングローブ紙のユダヤ系編集長、「完全なるチェックメイト」では、アメリカのボビー フィッシャーと対決するロシアの世界チェスチャンピオンのボリス スパスキー、ボクシング映画「クリード」のナレーター役、ともう1本のテレビ出演とおそろしく多忙でした。
それでも自分の映画やテレビのイベントのみならず、美しいコンパニオンのナオミ ワッツの出演する映画のプレミアにも、映画スタジオが企画する数々のイベントにも進んで参加する非常に優しい人柄を見せています。
1967年10月4日カリフオルニア州のサンフランシスコに上流家庭のプロテスタント信者の父親とユダヤ系の共産主義者でヒッピーの母親のもとに生まれ、全く異次元の両親の絶えない喧嘩のために、アメリカ各地を転々として育ったそうです。結局離婚した両親でしたが、それでも親権をめぐっての争いが絶えず、ドラマが続く生活を送りました。
母親に引き取られ、ボヘミアンのコミューンなどでの暮らしを経験、当時を振り返って
「母のエキセントリックな生き方やロシア文学への愛情などが僕の創作意識に強い影響を与えたと思う。可能性を信じる考え方は僕を逞しくしてくれた」
と話しています。
イエール大学の演劇部を92年に卒業、ロンドンのRADA(王室演劇アカデミー)でも学んだという演劇技術のエリートコースを歩き、多くのシェイクスピアの劇に出演、中でも03年の「ヘンリ−5世」、06年の「マクベス」は批評家たちの絶賛の的になったと言います。
私が注目したのは、あのオーソン ウエルズを演じたテレビ映画「RKO 281」(99)でした。天才にしてビジネス感覚のないウエルズが「市民ケーン」を制作する時のスタジオとの争いを描いたドラマです。
映画にもテレビにも多く出ていますが、あまり主役を張らないのは彼の選択の意思によるものでしょう。
良質の作品でアンサンブルキャストとして出る方がはるかに満足できる、その方が俳優としても磨きがかかると分かっているのだろうと勝手に悟っていますが。
2010年のブロードウエイの舞台「橋からの眺め」を見に行った時も舞台がはねた後のインタヴューで、いかに舞台の刺激が自分にとって貴重かということを強調していました。
アーサー ミラーの有名な舞台劇で若い娘の役をスカーレット ヨハンセンが舞台初出演し、二人ともトニー賞にノミネートされるなど大きな反響を呼んだ作品です。
リーヴ シュライバーは大柄で逞しい肉体派の外見ですが、実際は演技派性格俳優です。
今年のゴールデングローブ賞のテレビ部門、ドラマシリーズ「レイ ドノヴァン」(2013−)で主演賞の候補になりました。
2010「橋からの眺め」ブロードウェイ劇 |
2006「オーメン」 |
レイは赤毛で勝気な妻と二人の子供と郊外の高級住宅地に住み、高校生の子供たちはしょっちゅうリッチな子供ならではのトラブルに巻き込まれたりで、仕事でも家でもレイは落ち着く余裕なし。頼りになるグッドルックスの持ち主なのでしばしば女性に言い寄られ、しっかりそれに応える一種のプレイボーイでもあります。
今年のリーヴはテレビシリーズの他に映画「スポットライト」のボストングローブ紙のユダヤ系編集長、「完全なるチェックメイト」では、アメリカのボビー フィッシャーと対決するロシアの世界チェスチャンピオンのボリス スパスキー、ボクシング映画「クリード」のナレーター役、ともう1本のテレビ出演とおそろしく多忙でした。
それでも自分の映画やテレビのイベントのみならず、美しいコンパニオンのナオミ ワッツの出演する映画のプレミアにも、映画スタジオが企画する数々のイベントにも進んで参加する非常に優しい人柄を見せています。
1967年10月4日カリフオルニア州のサンフランシスコに上流家庭のプロテスタント信者の父親とユダヤ系の共産主義者でヒッピーの母親のもとに生まれ、全く異次元の両親の絶えない喧嘩のために、アメリカ各地を転々として育ったそうです。結局離婚した両親でしたが、それでも親権をめぐっての争いが絶えず、ドラマが続く生活を送りました。
母親に引き取られ、ボヘミアンのコミューンなどでの暮らしを経験、当時を振り返って
「母のエキセントリックな生き方やロシア文学への愛情などが僕の創作意識に強い影響を与えたと思う。可能性を信じる考え方は僕を逞しくしてくれた」
と話しています。
イエール大学の演劇部を92年に卒業、ロンドンのRADA(王室演劇アカデミー)でも学んだという演劇技術のエリートコースを歩き、多くのシェイクスピアの劇に出演、中でも03年の「ヘンリ−5世」、06年の「マクベス」は批評家たちの絶賛の的になったと言います。
私が注目したのは、あのオーソン ウエルズを演じたテレビ映画「RKO 281」(99)でした。天才にしてビジネス感覚のないウエルズが「市民ケーン」を制作する時のスタジオとの争いを描いたドラマです。
映画にもテレビにも多く出ていますが、あまり主役を張らないのは彼の選択の意思によるものでしょう。
良質の作品でアンサンブルキャストとして出る方がはるかに満足できる、その方が俳優としても磨きがかかると分かっているのだろうと勝手に悟っていますが。
2010年のブロードウエイの舞台「橋からの眺め」を見に行った時も舞台がはねた後のインタヴューで、いかに舞台の刺激が自分にとって貴重かということを強調していました。
アーサー ミラーの有名な舞台劇で若い娘の役をスカーレット ヨハンセンが舞台初出演し、二人ともトニー賞にノミネートされるなど大きな反響を呼んだ作品です。
05年以来のパートナー、ナオミ ワッツと。 |
「レイ ドノヴァン」のセットて。左から父親役のジョン ヴォイド、妻役のパメラ マルコムソンとリーヴ |
2015 「完全なるチェックメイト」(PAWN SACRIFICE ) 右はトビー マガイアー |
1991 オーソン ウエルズを演じた時 |
2010 「ソルト」真ん中チヴォテル エジオフォ、アンジェリーナ ジョリー |
2015「スポットライト」左から2番目がリーヴ。 |
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