ROTTERDAM #2 FILM FESTIVAL

ROTTERDAM #2  FILM FESTIVAL

ロッテルダム映画祭のヘッドクオーターはホテルの近く、ショッピング街の真ん中にあるドーレン  DOELEN と言う文化センターの中にあります。3階の広いフロアにメデイアの受付があって、クレデンシャル(プレスバッジ)を受け取り、イベントや試写のスケジュールを確かめ、周囲の動きを眺めて一休み。

映画祭のデイレクターはベロ ベイヤー BERO BEYER という知的で、細身でスタイリッシュな男性で、ゴールデングローブの話をしたら、「ああ、すごく楽しいパーテイーだった」と話すので、
「いらしたことあるのですか?」と聞いたら「「パラダイス
ナウ」PARADISE NOW  と言う映画の製作をしたので招かれたのですよ」とニコニコとして答えてきました。
後で調べたら、なんとこの映画はパレステイナの映画で、ゴールデングローブ外国映画賞を受賞、オスカーにもノミネートされた作品でした。ベロは他にも数々の映画の製作を手がけてきたベテランなのです。

泊まっているホテルの2階が映画祭のイベント会場でもあって、ここで映画人のインタヴューやパネルが開かれて、最初のトークショウは大好きな英国人女優のシャーロット ランプリングでしたから、早速出席、ところが司会者が若い女性で、不必要に丁寧で、どうでも良いような質問ばかり、大女優に圧倒されている節もあってシャーロット自身も喝を入れようとひねった答えをしてくるものの、それを受ける器がないという悲劇で、2時間という長丁場はもたつくばかり。

次に印象に残ったイベントは「ニコ 1988」 NICO 1988、ドイツ人のクリスタ パフェゲンがモデルからニコという芸名で歌手となって、「ベルベット アンダーグラウンド」などのアルバムで歌を歌い、かなりの成功を収めたのち、ドラッグに溺れた最後の年を描いた映画でした。

試写の後のトークショウで、主演女優のデンマーク人の、 トリン ダーホルム TRINE  DYRHOLM と女性の監督たちが裏話をした後、オランダのベテラン女性歌手が ニコの歌を歌ったのですがギターとの音程が合わず、何度もやり直しをしたのが微笑ましい思い出となりました。
トリンには「ラヴ イズ オール ユー ニード」(2012)というロマンス映画でピアース ブロスナンと共演した時にインタヴューしたこともあって、デンマーク人の女優がドイツ人で英語を話し、独特の低い声で歌うプロの歌手の役を見事に演じた快挙に大いに拍手。

ウイリアムス橋のそばにある小さな波止場が私達のお気に入りの場所となり、古い船が並んでいる色彩豊かな風景を眺めながら洒落たキャフェでトマト スープ(肉団子が入っている珍しいスープでした)、アップルパイ、カプチーノをいただいで暖をとりました。そこかしこに火が燃えている火鉢のようなものが置いてあって、お客様用の毛布も揃えてあります。

ロッテルダム映画祭は寒い町に若者の熱気を運んで、色々なイベントにも趣向が凝らされて、映画ファンには満足のゆくフェステイバルでしょう。

夕食は近くのアルゼンチンのステーキ屋へ。目玉のステーキは美味しかったのですが、ハンスの選んだラム ステーキはかなり歯ごたえがあって、四苦八苦、いや歯苦八苦していました。

そして最後の日、ドイツ映画の試写に行く途中にハンスは遠くを見る大事なメガネを失くして、大慌て。結局見つからず、この夜はフラストレーションの連続で、ラウンジにある飽きたおつまみを食べてから、近くのスーパーでカップそば(日清のオランダ用商品)を買ってお腹を満たすという、寂しいものとなりましたが、翌朝の出発が早いのでこれも結果的には良かったと思うようにしました。

ホテル付近の「クール シングルズ」(意味不明)と呼ばれるショッピングモールの写真と中央駅前の大通りの、広告が皆無のさっぱりとしているものの、ちょっと殺風景な寒い冬の風景も載せてみます。

そして、帰路ロスアンジェルス空港に近づいた時のパロスヴァルデス半島と手前のサンペドロ港の夜景をご覧ください。
2012  LOVE IS ALL YOU NEED  で会った時のトリン ダーホルム





デンマークの女優、トリン ダーホルム

2005 ベロが製作した映画。

2012年トリンとピアース ブロスナンが共演した映画

私たちが大好きになった波止場。

昔の船が並んでいます。


その波止場にあるキャフェのテラス。左側に日が燃えている火鉢?があります。

「ニコ 1988」の試写とイベント。スクリーンにトリンの大写しが。

映画祭会長のベロ ベイヤー


実際のニコ。Crista Paffgen


ポスター

ロッテルダムのアルジェンティン レストラン「エル トロ」で。
ロッテルダムは無駄な広告看板類がほとんどなくて、さっぱりしています。これは映画祭の看板。

中央駅前の大通り。広告がないのは素晴らしいけれど、かなり殺風景でもあります。

I_MAX映画館の前の広場の奇抜なデザインのアート。

レトロな看板のショッピングモール

この辺りは、クールシングルスと呼ばれる大ショッピング街なのです。

帰路、ロスアンジェルスに到着前の夜景、パロスヴァルデスとサンペドロ港の明かりです。

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