TIM ROTH 2019
TIM ROTH 2019
久しぶりに会ったテイム ロス。
相変わらず よれよれのどうでもよい身なり、バックパックと上着を担いて現れて置き場所に困ってドアの横の床においてしまうというバックパッカー並みの気楽さ。
「ソング オブ ネームズ」THE SONG OF NAMES(19)という映画の主役だと言うのに椅子を探したりせず、上着ともども床にベタンとおいてしまうのが、彼らしいとは言え、家でもおそらくこの調子でワイフなどに叱られているのでは、と想像してしまいます。
映画は見てびっくりのユダヤ教の教えがどっぷり詰まったドラマでテイムは英国人のクラシックの音楽家を演じていますが子供のときに音楽出版社社長だった父親がヒットラーのユダヤ人虐殺を逃れて来た天才的バイオリン奏者の少年、デイヴィッド ラパポートを養子に迎え、自分の息子マーテインと一緒に育て上げ、期待を託した息子が余り才能がなく、才能に溢れたデイヴィッドを献身的に導いて、若き名バイオリニストに育てるものの、諸々の問題が出てくるのです。
テイムの少年時代の俳優とユダヤ少年デイヴィッドとの仲良しぶりやテイムのヤキモチやいじらしさが微笑ましい子供の頃のシーンから、消えてしまったデイヴィッドを探し求める大人のテイムの失望の連続の場面と変わります。
さてトロントでのテイムから、驚愕の発言がありました。
以前からロスと言う苗字なのでユダヤ系だと思っていましたし、大勢の人が勝手にそう思っていたはずですが、これは彼の父上がスミス という普通の名前を戦死したユダヤ人の友人の名前を付けて戦友を弔ったからなのですって。
第2次大戦の最前線で戦い、ユダヤ人収容所の大量殺人を目の当たりにした父上は帰還してからもほとんど戦争の話はしなかったものの戦友の名前を採った、という説明はしたそうです。
テイムは近い将来 戦中の出来事や自分の父親の採った行動を自分で書いて監督する決意をしたと言ってました。
出演はしたくないとも言ってます。
目下話題の「ワンス イン ア タイム。。。イン ハリウッド」(19)では確か神父?の役をしたそうですが、タランティーノ監督は4時間以上の上映時間になったために、惜しみながらカットすることになり、映画をご覧になるとテイム ロス と名前が出てきますが(カットしてしまった)という結果になってしまいました。
既に数本の映画を一緒に手がけているふたりです。テイム当人は余り気にしないようで監督も彼の性分を知った上で
編集のハサミを入れたのかもしてません。
1961年5月14日 英国はロンドン生まれ。
「レゼボア ドッグス」(92)から、「パルプ フィクション」(94)、大好きな「ロブ ロイ」(95)での嫌味な貴族、などなど曲者俳優としてハリウッドを荒らしています。
2019 THE SONG OF NAMES 天才ヴァイオリニストのデイヴィッド |
2015 HATEFUL EIGHT with Bruce Dern |
2019 THE SONG OF NAMES |
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