SHIRLEY MACLAINE 2022
この4月24日に88歳になったシャーリー マックレーン。
ハッピー ハッピー バースデー!
嬉しいことにまだまだばりばりの現役で今年は「アメリカン ドリーマー」AMERICAN DREAMER という作品が1本公開、加えて3本もの企画が並んでいます。引退という言葉がない超人の一人。
最近、立て続けにシャーリーの主演作を3本見て、20歳後半の若いピチピチの彼女のユニークな魅力を再認識しました。
まず1962年の「この愛の終りに」TWO FOR THE SEESAW は、大大好きなロバート ミッチャム ROBERT MITCHUM と共演、舞台劇だったためにセリフが膨大で、狭いアパートのヘヤで、大柄な二人ががやがや、ぶつぶつと口喧嘩を続けてかなり閉口してしまう作品でしたが、この映画の撮影中から二人は熱愛状態となり、お互いのロケ現場に出現したり、一緒に外国旅行をしたり、自由奔放なスター同士のロマンスを発展させたと知っているので、違う視点から愉しんで見たのです。これほどの大スターが共演しているのに日本では公開されなかったようで、やはり内容が地味で、虚しい結末のドラマだったからでしょう。
ミッチャムは中西部に住む堅物の弁護士、妻と別居してニューヨークで新しい生活をスタートしようとして、ある時、ボヘミアンなグリーンウイッチ ヴィレッジ GREENWICH VILLAGE のクラブでユダヤ人のダンサーのシャーリーに出くわし、自由で、何の枷もない彼女に惹かれます。何ともボロい、小さな彼女のアパートで泊まる、泊まらないの口喧嘩、すぐに行動に移してしまう忍耐のない二人、いつもきちんと帽子をかぶってネクタイにスーツのミッチャムとアーテイストたちのグループで光っているシャーリーの不思議な服装、口論をしてミッチャムがシャーリーの頬を平手打ち、あのアカデミー受賞式でのウイル スミス ばりのパワフルなビンタです。
シャーリーは少女の時からミッチャムの大ファンで、ピンアップ写真などを壁に貼り、あの逆三角形の顔立ち、異常に広い肩幅、独特な動き方と歩き方(水中で泳ぐような、と彼女は形容しています)などなど、全てが好きだったそうで、共演が決まってもう、大興奮状態だったと書いています。
二人のセクシュアル エネルギーが黙々と漂って、ファンにはたまらない狭い空間での鬱憤爆発ドラマでした。この二人はハリウッドでは珍しい「オープン マッリッジ」OPEN MARRIAGE を実行していて、ミッチャムの妻は見てみないふり、シャーリーの旦那様は日本に住んでいて、長距離カップルとして3年間の熱愛はハリウッド外でもかなり知られていました。
老いたミッチャムが重病になってから亡くなるまで、シャーリーは事あるごとに彼のお見舞いに行ったそうです。微笑ましいエピソードだと思いました。
監督はこの映画の直前に「ウエストサイド ストーリー」WESTSIDE STORY(61)を、直後に「ザ サウンド オブ ミュージック」THE SOUND OF MUSIC (65)を監督したロバート ワイズです。
それから「走り来る人々」COME CAME RUNNING(58)を見ました。フランク シナトラ FRANK SINATRA 、デイーン マーテイン DEAN MARTIN 、アーサー ケネデイー ARTHUR KENNEDY 、マーサ ハイヤー MARTHA HYER と言った、芸達者なキャストでシャーリーは又々、教育のない、お人好しの酒場女の役。ほっぺたを必要以上に赤くしてのメークで「お馬鹿さん」を強調し、自覚のない、それでいて自分勝手な行動をとってはシナトラたちを困られます。このドラマでも、良い加減にせい! と画面に怒鳴りたくなるような「この世に住処のない女性」をフルスロットルで激演、そして、この役でオスカー主演賞候補になったのです。
この映画で、デイーン マーテインがシャーリーのことを「ピッグ」と何度も呼ぶのにショックを受けました。余りの差別言葉で今では絶対に使えないでしょう。
シャーリーのロマンスは世界中に有名で ジャック レモン JACK LEMMON とジャック ニコルソン JACK NICHOLSON以外の殆どの共演俳優と恋に落ちたと告白しています。
英国貴族のマウントバッテン卿 LORD MOUNTBATTEN 、豪州の政治家、アンドリュー ピーコック ANDREW PEACOCK 、カナダの首相のピエール トレドー PIEERE TRUDEAU、スウェーデンの首相のオロフ パルム OLOF PALME 、ライターのピート ハミル PETE HAMILL 、 喜劇俳優だったダニー ケイ DANNY KEYE とは自家用機の操縦が好きなダニーがパリまで飛んで来て、ニューヨークで夕食、又パリに送ってくれる、などという一夜の国際デイトを頻繁にしたそうですし、もちろん共演者たち、フランク シナトラ、デイーン マーテイン、フランスのアラン ドロン ALAIN DELON 、イヴ モンタン YVES MONTAND などなどとの地球を駆けめぐる恋愛はつとに知られています。
日本で映画プロデユーサーをしていたステーヴ パーカー STEVE PARKER とは1954年に結婚、1982年に離婚、娘のサチ SACHI は1956年9月1日生まれです。シャーリーは実はサチはステイーヴとの子供でなく、オリンピック選手の子供だなどと告白している記事も読みましたがとにかく、現在はシニアとして超人的と書きましたが当時は仕事と恋人とにスーパー ウーマンの生き方をしていました。
最後に会った時は「テリー」TERRY というラット テリア RAT TERRIER 犬との生活が何より平和で幸せとかんらからからと笑って、その声がまだ耳に残っています。。
|
1962 SEESAW |
|
ミッチャムと。 |
|
楽しそうなシャーリーとミッチャム |
|
1958 |
|
1958 |
|
1958 |
|
1958「走り来る人々」 |
|
1958 シナトラと。 |
|
1962 ミッチャムと |
|
1958 |
|
1958 |
|
1958 |
|
1962 |
|
シナトラと。 |
|
豪州のアンドリュー ピーコック と。 |
|
旦那様のパーカー氏 |
|
お得意のポーズ |
|
家族写真 |
|
テリー君と |
Comments
Post a Comment