BRUSSELS DAY 3 HANS GOT THEFT!
BRUSSELS DAY 3 HANS GOT THEFT!
9月4日(日)
又、又、ハンスのお財布が入ったファニーバッグ FANNY BAG(ベルトバッグ)が盗まれるという最悪の日になってしまいました。これで合計7回ぐらい「スリ」やら「かっぱらい」の被害にあって、一番最近はドイツの駅、どれもごたついた場所ばかりで、こういう時に旅慣れた人はしっかりとバッグなり、荷物を固く握りしめるのですがハンスはいつも呑気、のんびり、警戒心ゼロで町中の公園のベンチで一休みしていて、さてまた歩きましょうかと立ち上がった時に、「あれ?バッグが無くなった!」と不思議そうな顔をする始末。何と彼は腰の周りにつけるバッグを外して、自分の体の後ろに置いといたという不用心ぶり。ワタクシは呆然。
長い外国旅行から戻ってロサンジェルス空港から自宅に向かうタクシーの中に全ての貴重心にパスポート、お財布、アイパッドを入れたショルダーバッグを忘れてきた時はタクシーの色を思い出して本部に連絡して運転手をやっと探し出し、奇跡的に戻ってきた苦い思い出もかなり最近です。日本と違って落とし物は99.9% 戻って来ないアメリカですから。
さて、9月4日に戻りましょう。
朝のお散歩で古い街の真ん中に虹色に塗られた歩道を発見、これは近くにゲイ地区があると言うシンボルです。
朝食後、ふたりでホテル近辺を散策しましょうと日曜日の午後の混雑したオールドタウンに行き、メイン名物の「マネキン ピス」MANNEKEN PIS 小便小僧を見たのですが噂どうり、浜松町の駅にある像より小さいぐらいで、この日は紺の制服を着せられておしっこをしていました。すごい人混みでしたが、ほとんどの人はこの小さなサイズにかなりがっかりしているよう。
もう一つ「ジェンダー イコーリテイー」GENDER EQUALITY 性的平等の「小便少女のジェネケ ピス」JEANEKE PIS も観に行こうと思ったのですがあまりの人混みと狭い路地ですぐに迷うので割愛。
ちなみに小僧は1619年に建てられ、少女は1987年と350年以上後になってでした。
ベンチを見るとすぐに座りたくなるハンスが幅の広いベンチに座って休んでいる間、ワタクシは地図など広げて完璧なシニアの旅行者、最適なターゲットになっていたのです。ハンスの後ろに男性が座った時、こんなに暑いのにわざわざ他人の近くに座るなんておかしいな、と思ったのですが清潔で上品なブリュッセルの街だったので油断していたのですね。これが以前3人の男に囲まれてバッグとカメラを盗まれたイスタンブールみたいな街でしたらもっと警戒心を発揮していたのでしょうが。
さて行きましょうか、と立ち上がるとハンスが「あっ、バッグが無い!」と気がついて、警察に行こうか、とも考えましたがまず出て来るチャンスはゼロと判断、すぐにもクレジットカートをキャンセルしないと、と急いでホテルに戻ってそれから半日間は銀行への連絡などに過ごしてしまいました。
注意深いワタクシは自分のカードやら免許証、パスポートの番号や紛失した時の電話番号を手帳に控えています。ハンスのクレジットカードの一つがワタクシのと同じ銀行だったので、ここにまず連絡。
次はドイツの銀行。電話しても英語の変なメッセージが出てくるのでこれは間違った番号ではないか、または携帯からは掛けられない番号(そんな筈はないと思っても急いでいますので余裕なし)ではないかとホテルの電話で国際電話を使ったらかかりました。でも「ただいま、忙しいのでそのままお待ち下さい」ってなメッセージが繰り返されていて(ドイツ語)ハンスは約30分 辛抱強く待ってやっと人間と会話が出来、カードを止めることが出来ました。
その次は「デビットカード」DEBT CARD の取り消しで、ハンスは何も覚えてなかったのですが、ワタクシは バンク オブ アメリカ銀行と思い出し、ネットで「盗難、紛失の際の緊急番号」を探して電話。ここでも長く待たされて忍耐の連続です。
何しろカード番号が分からないので、まず氏名、生年月日、ソーシャルセキュリテイー ナンバー SOCIAL SECURITY NUMBER(年金用の登録番号、アメリカでのもっとも重要なIDなのです)などを告げると相手はコンピューターで探し当てるというプロセスですがカードの犯罪が甚だしいので相手も警戒心にあふれていて、緊張の連続の会話で、全てが終わった時は二人共 もう疲労困憊状態。
これからは不必要なカードや運転免許証は持って出ない事と決メマした。(ワタクシはずーっと前から最小限しか海外に持っていきませんが男性でズボラなハンスはいつものお財布をそのまま持ち込んでいました)
皆様も社会が困窮している状況ですから旅行にお出かけの際は特別にお気をつけ下さい。
お金やカードを体に直に付ける腹巻タイプやら、特製隠し袋付きブラジャーやら、下着の上につけるベスト風などなど、旅行用品として売り出されているもの発見。
ストレスを開放すべく、しばらく休憩してリラックスします。
母や祖母がしょっちゅう言っていた「お金だけで良かった、良かった。怪我をしたり、襲われたりしたら、を思うとその身代わりになったと思うべき」という言葉が思い出されました。
かなりすっきりとした気分になって街に繰り出し、この夜はイージーで簡単なアジア食にすることに。
「ユーウオック」YOU WOK は自分で牛、豚、鳥などのお肉、きのこ、人参、もやし、おネギ、ブロッコリー などなどの野菜、麺かライス、を選んで、これを炒めて大きな丼によそってくれるというシステムのお店。選ぶプロセスはお店に備え付けのアイパッドを使うので、いちいち店員さんに「えーと、ビーフと筍とピーマン、などと注文する必要がありません。
ベルギー人は英語が上手ですがこういうお店はほとんどアフリカや中近東系の人が働いているのでコミュニケーションが難しく、自分で注文をインプットするので間違いもなく、とても良いシステムだと思いました。
ワタクシはビーフと野菜とライス、ハンスはエビと野菜と細い麺、タイビールを外のテーブルで街の景色と行き交う人々を眺めながらゆっくりと頂いた「災難の日」の簡単な夕食。
その後、ホテルの前の「タイム アウト パブ」TIME OUT PUB という格好の名前のパブでビールを飲んでベッドタイム前の時間をリラックスして過ごしました。
「マネケン ピス」の前で。バッグ盗難の寸前です。 |
もう1枚。制服姿の小便小僧 |
レインボー カラーの歩道。 |
「ユーウオック」のお店の前。 |
これはベルギーのビールがほとんど備わっているというお店 |
ワタクシはご飯、ハンスは麺、タイビール |
災難の日の夜。思いなしか憂いを漂わせるハンス。 |
ホテルの前の「タイム アウト パブ」雰囲気があります。 ここからはネットで拾った小便小僧に群がる人々、お医者さんの格好のマネケン ピス、お土産のお人形、小便少女の ジェネケ ピス、小便わん公 を載せました。 |
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