FRANKFURT DAY 2 KURHAUS WIESBADEN
9月11日(日)
朝のお散歩はホテルの窓から見える教会を目指して行きました。途中の道にはかなりの数のヘルスクラブが並んでいて人々の健康志向が強い街なのだなあと感心したり、広大な畑を見ては新鮮で美味しい野菜や果物が豊富なのだなあと羨ましく思ったり。ドイツの家はどれも頑強できちんと建てられていて、大昔に読んだ犬飼道子 (1921−2017,母とほとんど同じ世代)のドイツでの生活を描いた本を思い出します。まさに3匹のコブタのレンガの家がドイツ、藁(わら)か、木の家が日本でしょう。
朝の10時にデイートリッヒ家での朝食のお迎えが来て、きめ細かく準備されたドイツの週末の朝食を頂きます。ぶっきらぼうのカレンですが、スモークサーモン、プロシュート、サラミ、コールドカッツ、色々なチーズ、美味しそうなジャム類、フライスサラダ、トマト、オリーブの実、などがきれいにお皿に盛られ、バターは個々に小さなお皿で配られているという完璧なセッテイングを整える暖かいホステス精神を発揮してくれます。
お迎えの前にデイートリッ匕が買った焼き立て、ほかほかのドイツのパンが何よりものごちそう、これを特別のナイフで半分に切ってバターを塗って、トッピングを載せて頬張るとその美味しさに感動してしまいます。
何度もパンのお代わりをして満腹に。デイートリッヒはハンスとおしゃべりに熱中、ワタクシは居間の本や雑誌を読んだり、小さくてきれいなお庭を眺めたり。
現在フランクフルトでお寿司屋さんと包丁の研師をしている、元オペラハウスのマネージャーをしていたり、日本の一流ビジネスマンだった、豊かな経歴を持つ寺田錦弥さんにちょっとでも会えたらと企んでいるのを話すとランデブーのプランを立ててくれました。
ウィスバーデンの有名なクアハウス KURHAUS (健康温泉センター、と言うと鄙びた家屋を想像しますがクラシックな壮麗な建物です)で寺田さんに会うことになり、約40分のドライブをしてきれいな森の中にあるクアハウスに到着すると既に寺田さんは正面玄関前で待っていした。好奇心旺盛なデイートリッヒが色々な質問をして、その後は寺田さんと日本語でゆっくりとおしゃべり。
クアハウスの正面玄関に登る階段に赤絨毯が敷いてあるのを寺田さんは「陽子さんはレッドカーペットを歩いて現れた」とハリウッドをおちょくって後でフェースブックに書いてました。
クアハウスの後ろ側は綺麗な公園になっていて、池を望むベンチでお喋りをすることに (カフェなどに入る時間がもったいないので)して、ふと見やるとボートの名前がハンス!
ハイテックに強そうな寺田さんは アイフォーンとアップル時計をコネクトして自動タイマーで写真を撮ってくれるのですが「小津アングル」と言って、膝ぐらいの高さのショットを撮影してはにんまりしています。
「ドイツは世界中で一番豊かで、教育などのレベルも最も高く、最高に住み安い国」と嬉しそうに話してましたが知り合いの若いドイツ人たちでも子供が出来ると祖国ドイツに戻っていくのが増えて、やっぱりそうなのだなあ、と同感。
小一時間のおしゃべりをして寺田さんはご自宅のあるフランクフルトに向かい、ワタクシはハンスたちと合流して公園にある野外のカフェのふわふわの大きなソファに陣取ります。
クアハウスで大保険会社のアライアンス ALLIANCE のイベントがあって、フォーマルなスーツを着た敏腕ビジネスマンが数百人集まっていて、正式なカンファレンスが終わってから、野外にセットアップされたパーテイー会場に移動、クラシックポップのライブ音楽が演奏されて、女性たちも着飾って現れ、綺羅びやかで、楽しい風景を横目で眺めながらカレーワースト CURRYWURST とドイツ名物の薄いピザにビールを頂きました。
しばらく談笑してからデイートリッヒが以前から目をつけていた日本食レストランに連れて行ってくれます。「モシ モシ」MOSCH MOSCH という変な名前で売り物はラーメン、あまり期待しないで外のテーブルに付いて、さっき食べたばかりなので「春雨サラダ」を注文したら、大きな丼に春雨とお肉やら野菜の具が山盛りで、これだけで夕食に充分というサイズ。ごま油とお酢のタレがまあ、まあ、涼やかで、何とか全部頂きました。
ハンスは何やらヌードルを頼み、デイートリッヒはラーメン、エリカはサーモンなどが載った漬け丼のようなものを注文して「美味しくない」とほとんど残していました。メニューを見た時から見るからに不味そうでしたがドイツ人の頑固な好奇心を「それより、こっちのほうが安全」などと助言するエネルギーが失せていたのです。
帰りに公園を抜けるともう大パーテイーはお開きになって、片付け専門やがせっせと働いていました。
デイートリッヒの家に着くとドイツ式に食後のアルコール、アップサッカー ABSACKER が始まります。
ずっと前から置いてあったようなりんご酒「カルバドス」CARVADOS を3人でちびちびと嗜んでいて、どうやって中のりんごを食べるかと算段したり、のんびり、まったりの時間を過ごしました。
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「モシ モシ」での夕食。 |
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朝のお散歩で見た教会 |
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典型的ドイツの朝食。このパンが最高に美味しいのです。 |
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朝食の前。 |
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「モシ、モシ」のまずい麺類 |
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ワタクシの春雨サラダ |
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寺田錦也さんと。 |
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クアハウスの赤絨毯 |
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公園内のカフェで。 |
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クアハウスの公園で。 |
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75年も続いている親友同士 |
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朝のお散歩で見た田園風景 |
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近所の教会。 |
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エリカのつけドン、デイートリッヒのラーメン |
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小津アングルの寺田さんお得意ショット |
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ラーメンを啜るデイートリッヒ |
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クアハウスの公園で。 |
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朝食。 |
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寺田さんに質問中 |
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最後のカルバドス |
!) |
エリカの表情がちょっと違います。(いや同じか!) |
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