RYUICHI SAKAMOTO AT GOLDEN GLOBE 2016
RYUICHI SAKAMOTO at GOLDEN GLOBE 2016
ゴールデングローブ賞のオリジナル音楽部門は
「キャロル」のカーター バーウエル
「ザ デーニッシュ ガール」のアレキサンダー デスプラ
「ザ ヘイトフル エイト」のエンニオ モリコーネ
「ステイーヴ ジョッブス」のダニエル ペンバートン
「ザ レヴェナント:蘇りし者」の坂本龍一とアルヴァ ノト
が候補となりました。
誰もが巨匠にして無冠(07年オスカー功労賞受賞)のイタリアのエンニオ モリコーネに違いないとわかっていた通り、87歳のマエストロが受賞し、老齢のために来れなかった彼に代わって、飛び上がって喜んで舞台に駆け上がったクエンテイン タランテイーノがいつもの饒舌、感情飽和のスピーチをしていました。
レッドカーペットで坂本さんに会った時、「実は30年前にニューオーリンズのスーパーボウルで長嶋さん(ミスター ジャイアンツ)と一緒にテレビのブースでお仕事したの覚えていらっしゃいますか?」と伺ったら
「あー、スーパーボウル、懐かしいですねー」
とべっ甲縁の眼鏡の内側の目を細くしていました。
そして授賞式が終わってこの夜一番賞を獲ったフォックス スタジオのアフターパーテイーに行くと、教授がいらっしゃいました。奥のコーナーで、パートナーのノト氏と。近くにいるレオナルド デイカプリオが主演男優賞を受賞したのでまずは彼をハッグして、それから大好きな若手のポール ダノとおしゃべりしてから、ゆっくりと教授に近寄って再びアメリカン フットボールのおしゃべりをしたのです。
「今でも時々見えますよ」
この頃、私はアメフットの知識を買われて、日本テレビの現地からの放送の通訳兼説明役をしていたのです。
その上ミスター ジャイアンツとはメジャーリーグ視察などで何度もご一緒して、結構仲良くしていたのであります。
懐かしい、古き良き時代の思い出です。
さて教授はエンニオを大変尊敬していらっしゃるそうで、今回の受賞は当然という様なこともおっしゃてました。
その1時間後ぐらいにデイヴィッド ボウイーの突然の死亡のニュースが舞い込み、ああ、賞が終わった後で本当に良かったと思ったのです。
「戦場のメリークリスマス」(83)(原題 Merry Christmas Mr. Lawrence )での共演やその後の友情関係もさることながら、ボウイーが癌との闘病をひたすら隠しての最後の18ヶ月を知って、ご自分も癌を経てきた教授の痛みがどれほどだったことでしょう。ボウイーは69歳、教授はこの1月17日に64歳になります。
ものすごい混雑のパーテイーの会場で、教授の周りだけがエレガントな静けさが漂ってました。
二人とも常に美意識を重んじてのパーフォーマンスをしてきたのが思い出されます。
それからしばらくたって、他のスタジオのパーテイーでボウイーのニュースが流れるとバンドがすぐに彼の曲を演奏し始めて、人々は涙を流しながら踊っていました。
この夜の坂本さんの悲しみは想像を絶するものでしたでしょう。ご健康と新たなるご活躍を心からお祈りします。
30年の月日が経った写真を比べてご覧ください。
ゴールデングローブ賞のオリジナル音楽部門は
「キャロル」のカーター バーウエル
「ザ デーニッシュ ガール」のアレキサンダー デスプラ
「ザ ヘイトフル エイト」のエンニオ モリコーネ
「ステイーヴ ジョッブス」のダニエル ペンバートン
「ザ レヴェナント:蘇りし者」の坂本龍一とアルヴァ ノト
が候補となりました。
誰もが巨匠にして無冠(07年オスカー功労賞受賞)のイタリアのエンニオ モリコーネに違いないとわかっていた通り、87歳のマエストロが受賞し、老齢のために来れなかった彼に代わって、飛び上がって喜んで舞台に駆け上がったクエンテイン タランテイーノがいつもの饒舌、感情飽和のスピーチをしていました。
レッドカーペットで坂本さんに会った時、「実は30年前にニューオーリンズのスーパーボウルで長嶋さん(ミスター ジャイアンツ)と一緒にテレビのブースでお仕事したの覚えていらっしゃいますか?」と伺ったら
「あー、スーパーボウル、懐かしいですねー」
とべっ甲縁の眼鏡の内側の目を細くしていました。
そして授賞式が終わってこの夜一番賞を獲ったフォックス スタジオのアフターパーテイーに行くと、教授がいらっしゃいました。奥のコーナーで、パートナーのノト氏と。近くにいるレオナルド デイカプリオが主演男優賞を受賞したのでまずは彼をハッグして、それから大好きな若手のポール ダノとおしゃべりしてから、ゆっくりと教授に近寄って再びアメリカン フットボールのおしゃべりをしたのです。
「今でも時々見えますよ」
この頃、私はアメフットの知識を買われて、日本テレビの現地からの放送の通訳兼説明役をしていたのです。
その上ミスター ジャイアンツとはメジャーリーグ視察などで何度もご一緒して、結構仲良くしていたのであります。
懐かしい、古き良き時代の思い出です。
さて教授はエンニオを大変尊敬していらっしゃるそうで、今回の受賞は当然という様なこともおっしゃてました。
その1時間後ぐらいにデイヴィッド ボウイーの突然の死亡のニュースが舞い込み、ああ、賞が終わった後で本当に良かったと思ったのです。
「戦場のメリークリスマス」(83)(原題 Merry Christmas Mr. Lawrence )での共演やその後の友情関係もさることながら、ボウイーが癌との闘病をひたすら隠しての最後の18ヶ月を知って、ご自分も癌を経てきた教授の痛みがどれほどだったことでしょう。ボウイーは69歳、教授はこの1月17日に64歳になります。
ものすごい混雑のパーテイーの会場で、教授の周りだけがエレガントな静けさが漂ってました。
二人とも常に美意識を重んじてのパーフォーマンスをしてきたのが思い出されます。
それからしばらくたって、他のスタジオのパーテイーでボウイーのニュースが流れるとバンドがすぐに彼の曲を演奏し始めて、人々は涙を流しながら踊っていました。
この夜の坂本さんの悲しみは想像を絶するものでしたでしょう。ご健康と新たなるご活躍を心からお祈りします。
30年の月日が経った写真を比べてご覧ください。
1986年ニューオーリンズのスーパーボウルでで坂本龍一さんと長嶋監督 |
January 10 2016 at GOLDEN GLOBE AWARD |
Comments
Post a Comment