FRANCES MCDORMAND 2017
FRANCES MCDORMAND 2017
大好きな不思議畑の女優、フランシス マクドーマンドが再び2018年のゴールデングローブ主演女優賞にノミネートされました。
「THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING MISSOURI」
(17)(ミズーリ州エビングの外にある3個の看板)
という長くて、変な題名なのも彼女の映画らしいのですが、
娘が暴行殺害され、警察の捜査に不満な母親(もちろんフランシス)が業を煮やして自費で、自宅の近くに3個の大看板を立て、そこに不能な警察のバカヤローってな文句を表示するというお話です。
ちなみにエビングというのは架空の街ですって。
警察署長がウデイー ハーレルソンで、妙に悲しく、おかしい存在なのですが、それよりその下で働く サム ロックウエルの大馬鹿言動があまりに酷くて、同時にリアルで、大爆笑ものなのです。もちろんサムも助演賞候補になりました。
監督がまたユニークで、英国人のマーテイン マクドナー、
「イン ブリュージス」(08)これも最高に笑わせてくれるおばか悪党の話、「セブン サイコパスス」(12)などの映画を監督してますが、それより脚本家として有名です。
マーテインはフランシスを置いて他にこの役を演じられる女優はいないと話してますが、本当にこの役は彼女のために生まれてきたと思いました。
もともと自己宣伝やメークアップ、ドレスアップなどを拒否してきた独立心豊かで、オリジナルの活動をしてきたフランシスですが、最近になってそのユニークな変人性が強くなり
宣伝活動をするアシスタントたちを悩ませているようなのもなんとも微笑ましいかぎり。
1957年6月23日 イリノイ州シカゴ生まれですから、現在60歳。
最近は「ムーンライズ キングダム」(12)、「ヘイル
シーザー」(16)などに顔を出してきましたが、今回の「スリー ビルボーズ」が彼女の魅力を最大限に生かした最もパワフルな主役と言えます。
この後の引用はこのブログの2012年6月14日のもの。
ブログのスターの名前で検索できるのを知ってもう1度掲載してみました。
FRANCES MCDORMAND
クリス クーパーに引きつづき 画面でぎらりと光る 独特の魅力を持つ そして 玄人好みの性格派女優 フランシス マクドーマンドの番です。
彼女が映画に出てくると 面白みと人間味がどっと濃くなります。本当にいい味を持ってますよね。
「ファーゴ」(96)の臨月間近で よたよた歩きながら 深い雪を真っ赤に染めた壮絶な殺人現場をしれっと調査したり のおばさん警察官の役でアカデミー主演女優賞を受けても全く名女優などと言う意識のかけらもなく 相変わらずひょうひょうと 外見と言動はちょっと変でも心は錦と言った女性の役を手がけています。
この6月に55歳になりますが 若い時から しわっぽくて その上にわざとしわを作る表情がトレードマークですから この10年ぐらい ずっと50歳代の女性を演じ続けていたような。
「ミシシッピー バーニング」(88)の時に初めて会ったのですが 服装もメークも
全く普段着で げへへと笑いながら
“ メークや何を着ていくと言う時間が勿体ない。どっちにしろグラマー ギャルとして売る気持ちも期待も持ってないし。本を読んだり 子供と一緒に密な時間を作る事さえ 今のスピード時代には難かしいと言うのに 不必要に着飾るなんて とんでもはっぷん!”
と見るからに楽しそうな人となりを見せてくれるのです。
“ 80年代はとんだ貧乏暮らしで 安くて危ないブロンクスのアパートにホリー ハンターと一緒に暮らしていて 彼女の紹介で コーエン兄弟を知り 一時は サム ライミ(監督になった)も含めて 5人で共同生活をしていたのだから。それからコーエン兄弟の初監督作品 「ブラッド シンプル」(84)に出してもらった訳。いつもひとに言うのよ。どうやって役を得たのですかと聞かれると 監督と寝たからってね。”
アカデミー賞には4回ノミネートされた上に “ラジー賞” (最悪演技賞)にも「イーオン フラックス」(05)でノミネートされると言う賞取り女優でもあります。
最近では 「ムーンライズ キングダム」(12)とうウェス アンダーソン監督の映画でビル マレーの妻を演じている。絵本の中の出来事のようなおはなしで この妻はローカル シェリフのブルース ウィリスと浮気中なのですが 全く外見を気にしない あっぱっぱのようなサマードレスを着て 相変わらずのノーメイクでとうしています。
“男の映画はカーチェイスや爆発を見せる。女の映画はすぐ泣き顔をクローズアップする。
そりゃあ私だって週に3回は泣きますよ。でもクローズアップではなく遠くに引いた状態で 自己憐憫に浸っている場合ではないのです。全く下らない女のドラマが多くて
頭に来ますよね。”
と憤慨してから 本物の生活を持つ事を強調していました。
“ 舞台でも映画でも休みなしにずっと続けていたら駄目。しっかり合間には普通の生活をして 地に足をつけないと。映画も舞台も空想の世界で。ここに入り浸りだと現実を忘れてしまって 気持ちの悪い人間になってしまいます。私はあくまでもキャラクター アクトレスですから スターとは違って 現実の世界でもでもスターでいるようなタイプではないのです。”
大好きな不思議畑の女優、フランシス マクドーマンドが再び2018年のゴールデングローブ主演女優賞にノミネートされました。
「THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING MISSOURI」
(17)(ミズーリ州エビングの外にある3個の看板)
という長くて、変な題名なのも彼女の映画らしいのですが、
娘が暴行殺害され、警察の捜査に不満な母親(もちろんフランシス)が業を煮やして自費で、自宅の近くに3個の大看板を立て、そこに不能な警察のバカヤローってな文句を表示するというお話です。
ちなみにエビングというのは架空の街ですって。
警察署長がウデイー ハーレルソンで、妙に悲しく、おかしい存在なのですが、それよりその下で働く サム ロックウエルの大馬鹿言動があまりに酷くて、同時にリアルで、大爆笑ものなのです。もちろんサムも助演賞候補になりました。
監督がまたユニークで、英国人のマーテイン マクドナー、
「イン ブリュージス」(08)これも最高に笑わせてくれるおばか悪党の話、「セブン サイコパスス」(12)などの映画を監督してますが、それより脚本家として有名です。
マーテインはフランシスを置いて他にこの役を演じられる女優はいないと話してますが、本当にこの役は彼女のために生まれてきたと思いました。
もともと自己宣伝やメークアップ、ドレスアップなどを拒否してきた独立心豊かで、オリジナルの活動をしてきたフランシスですが、最近になってそのユニークな変人性が強くなり
宣伝活動をするアシスタントたちを悩ませているようなのもなんとも微笑ましいかぎり。
1957年6月23日 イリノイ州シカゴ生まれですから、現在60歳。
最近は「ムーンライズ キングダム」(12)、「ヘイル
シーザー」(16)などに顔を出してきましたが、今回の「スリー ビルボーズ」が彼女の魅力を最大限に生かした最もパワフルな主役と言えます。
この後の引用はこのブログの2012年6月14日のもの。
ブログのスターの名前で検索できるのを知ってもう1度掲載してみました。
2017 「スリー ビルボーズ。。」ウデイー ハーレルソン と。 |
看板を立てて警察に抗議する母親。 |
2000 「あの頃 ペニー レインと」での おふざけショット。 |
FRANCES MCDORMAND
クリス クーパーに引きつづき 画面でぎらりと光る 独特の魅力を持つ そして 玄人好みの性格派女優 フランシス マクドーマンドの番です。
彼女が映画に出てくると 面白みと人間味がどっと濃くなります。本当にいい味を持ってますよね。
「ファーゴ」(96)の臨月間近で よたよた歩きながら 深い雪を真っ赤に染めた壮絶な殺人現場をしれっと調査したり のおばさん警察官の役でアカデミー主演女優賞を受けても全く名女優などと言う意識のかけらもなく 相変わらずひょうひょうと 外見と言動はちょっと変でも心は錦と言った女性の役を手がけています。
この6月に55歳になりますが 若い時から しわっぽくて その上にわざとしわを作る表情がトレードマークですから この10年ぐらい ずっと50歳代の女性を演じ続けていたような。
「ミシシッピー バーニング」(88)の時に初めて会ったのですが 服装もメークも
全く普段着で げへへと笑いながら
“ メークや何を着ていくと言う時間が勿体ない。どっちにしろグラマー ギャルとして売る気持ちも期待も持ってないし。本を読んだり 子供と一緒に密な時間を作る事さえ 今のスピード時代には難かしいと言うのに 不必要に着飾るなんて とんでもはっぷん!”
と見るからに楽しそうな人となりを見せてくれるのです。
“ 80年代はとんだ貧乏暮らしで 安くて危ないブロンクスのアパートにホリー ハンターと一緒に暮らしていて 彼女の紹介で コーエン兄弟を知り 一時は サム ライミ(監督になった)も含めて 5人で共同生活をしていたのだから。それからコーエン兄弟の初監督作品 「ブラッド シンプル」(84)に出してもらった訳。いつもひとに言うのよ。どうやって役を得たのですかと聞かれると 監督と寝たからってね。”
アカデミー賞には4回ノミネートされた上に “ラジー賞” (最悪演技賞)にも「イーオン フラックス」(05)でノミネートされると言う賞取り女優でもあります。
最近では 「ムーンライズ キングダム」(12)とうウェス アンダーソン監督の映画でビル マレーの妻を演じている。絵本の中の出来事のようなおはなしで この妻はローカル シェリフのブルース ウィリスと浮気中なのですが 全く外見を気にしない あっぱっぱのようなサマードレスを着て 相変わらずのノーメイクでとうしています。
“男の映画はカーチェイスや爆発を見せる。女の映画はすぐ泣き顔をクローズアップする。
そりゃあ私だって週に3回は泣きますよ。でもクローズアップではなく遠くに引いた状態で 自己憐憫に浸っている場合ではないのです。全く下らない女のドラマが多くて
頭に来ますよね。”
と憤慨してから 本物の生活を持つ事を強調していました。
“ 舞台でも映画でも休みなしにずっと続けていたら駄目。しっかり合間には普通の生活をして 地に足をつけないと。映画も舞台も空想の世界で。ここに入り浸りだと現実を忘れてしまって 気持ちの悪い人間になってしまいます。私はあくまでもキャラクター アクトレスですから スターとは違って 現実の世界でもでもスターでいるようなタイプではないのです。”
2017年の近影。ベテラン女優の年輪が見えます。 |
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