SALLY HAWKINS 2017
SALLY HAWKINS 2017
今シーズンの賞候補の本命がサリー ホーキンズです。
メキシコの鬼才、ギレルモ デルトロが監督した
「ザ シェイプ オブ ウオーター」(17)で孤独で、
真面目な啞の女性を演じています。彼女がふとしたことで、仕事場に現れた海の怪獣のような生物と恋に落ちるという、ユニークなロマンス、デルトロならではの限界のないイメージが広がって、画面はほとんどが緑色っぽく、見ている人々が深海の中に浸っているような気分にさせてくれます。
ゴールデン グローブ賞では最多の7部門にノミネートされていますし、他の賞でもダントツ、このままアカデミー賞に最強の映画として前進しそうな勢いです。
サリーは「ブルー ジャスミン」(13)でリッチでわがままなケイト ブランシェットの妹役を神妙に演じて、アカデミー賞の候補になったり、「ファクトリー ウーマン」(10)では自動車工場に働くブルーカラーの女性を勇ましく演じたり、世界中が彼女の名前を知った「ハッピー ゴー ラッキー」(07)では逆境にもめげず、毎日スキップしているようにハッピーな女性を演じるなど、労働者階級の恵まれない女性という役がほとんどです。
昨年は「モーデイー」(16)という映画で、関節炎のために手足がよく動かないハンデイキャップの女性がハッピーな絵を描き始めて自分の価値を得ると言う、やはりサリーならではの映画に主演しました。
当人も控えめで、謙虚で、寂しい笑いを浮かべる静かなパーソナリテイーの持ち主で、背景に混じってしまう、スター性ゼロの女優。
蛇が大嫌いで、ピアノを弾くのが大好きだそう。
1976年4月27日、英国はロンドン生まれ、両親は絵本作家、王室演劇学校を98年に卒業。
2013 BLUE JASMINE |
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