JOHN MALKOVICH 2020
JOHN MALKOVICH 2020
ジョン マルコビッチのことを全く書いてないという驚愕の発見!
大好きな曲者俳優にして、その不思議なセンスにいつも感心しているというのに、です。
コロナ危機のため、3月中旬からのインタヴューはすべて「ブルージーンズ」BLUE JEANS と呼ばれるグループ リモート式で、もっと人気のある「ズーム」ZOOM より、プライバシーを守る高級なシステムだと聞いています。
有名なタレントが登場すること、インタヴューの内容などが外に漏れると危険だというわけで、この方法ですでに50回以上のインタヴューが行われてきました。
さて先日行われたジョン マルコビッチとのインタヴューはテレビ喜劇シリーズ「スペース フォース」
SPACE FORCE (20−)のためでした。
ステーヴ カレル STEVE CARELL が、陸、海、空、海兵、沿岸警備隊に続いて6番目の軍隊「宇宙軍」の将軍の役を演じ、ジョンは科学博士の役、内容はまだよく分かりませんが、ベテランの俳優たちが演じる高級ランクの軍人たちのコミカルな言動が面白そうです。
「太陽の帝国」EMPIRE OF THE SUN(87)で13歳で中国に住む特権階級の英国人の少年を演じたクリスチャン ベイル CHRISTIAN BALE と共演したのがおそらくジョンが国際的に注目された最初の映画でしょう。
さてジョンに初めて会ったのは「危険な関係」(88)の時。若さでぴちぴちの当時18歳!のウマ サーマン UMA THURMAN を誘惑するヴァルモン伯爵 VALMONT を軽快に演じた豪華なフランスの時代劇の何度目かの映画化でした。
撮影中に共演のミシェル ファイファー MICHELLE PFFIFFER と恋仲になったという華麗なゴシップの渦中の人でもありました。
当時35歳のジョンは、ちょっとデカダンでユニークなルックスが特徴の若き2枚目で、この後も「シェルタリング スカイ」SHELTERING SKY(90),「デイ オブジェクト オブ ビューテイー」THE OBJECT OF BEAUTY(91)などで、異国情緒たっぷりの背景のもと、美しくて知的なデブラ ウインガー DEBURA WINGER 、アンデイー マクダウェル ANDIE MCDAWELL などと恋人同士を演じています。
それ以降になると「奇怪な変人」の役が多くなり、当人もそれを楽しんでいるようでした。
JOHN STEINBECK の有名な原作の映画化、「二十日鼠と人間」OF MICE AND MEN (92)ではシカゴの演劇学校の同級生、ゲイリー シニーズ GARY SINISE と兄弟 (ジョンはちょっと知恵遅れ気味の弟役)を演じて注目され、
「ある貴婦人の肖像」PORTRAIT OF A LDAY (96)のインタヴューでは何故か私に興味を持って、カクテルでも一緒に飲みませんか?と家に電話までして来たのが懐かしい思い出です。
その日は髪も洗ってなく(何故か鮮やかに覚えています)、全く特別はおしゃれもしなかったので、一体どこが良かったのかしらと不思議に思えましたが、おそらく日本のことを知りたかったのでしょう。ま、不可思議なパーソナリティーの持ち主でもありますし。
作品の中で最もへんてこりんなのは「マルコビッチの穴」BEING JOHN MALCOVICH (99)でしょう。ジョン キューザック JOHN CUSACK とキャメロン デイアス CAMERON DIAZ の夫婦(美男美女の二人がそろってボサボサの髪で全く風采が上がらないところがミソ)がポータル PORTAL (穴)を見つけて、そこに入って行くとジョンの頭の中にたどり着き、そこではジョンが女装して食事をしている、などという奇想天外なプロットの映画です。
ジョンの変人ぶりが映画の焦点になっているというあたりがなんとも凄いと言えましょう。
ご覧になってなかったらぜひ。
1953年12月9日にイリノイ州 ILLINOI のクリストファー CHRISTOPER でインテリの家庭に生まれました。父親は出版社のオーナーにして州議会の委員長、母親は新聞社の社長にして編集長、父方の祖父はクロアチア人、高校時代に既に舞台に頻繁に出たり、ゴスペル グループで歌ったり、大学でも演劇なり、アートクラスなどで大活躍。
当時を知る人達は
「紫色のパンタロンを履いて、カラフルなスカーフをなびかせるなど、非常に目立つ格好で風を切ってキャンパスを行き来していました。どこから見てもアヴァンギャルドのアーテイストで、大勢の人たちが彼に憧れていました」
と語っています。
その姿が目に見えるような、今でも紫のパンタロンこそ履きませんが、女性用の綺麗なスカーフを巻いたり、花模様のシャツやモロッコのカスバで買ってきたような薄い生地の幅広のズボンなどを来て現れてました。
背が高いのと細めの顔がユニークなスタイルに良く似合って、自分でもクリエイテイブなプロセスが好きなのでしょう、かなり長いこと洋服のデザインも手がけていました。
フランス語もペラペラで南フランスにしばらく住んでいましたし、フランスの映画や舞台にまで出演するというレベルのようです。
ポルトガル PORTUGAL のリスボン LISBON に「ビカ ド サパト」BICA DO SAPATO という高級ナイトクラブを所有していましたが(ポルトガルに行った時 行こうと思ったのですが確かお休みだったと記憶しています)2008年のバーナード マードフ BERNARD MADOFF が企てた巨額のポンジ スキーム PONZI SCHEME (金融詐欺)の被害者の独りで、数百万ドルを失ったそうで、おそらくお店は手放したのではないでしょうか。
82年から88年までジョンは知的美人の女優のグレン ヘドリー GLENNE HEADLY と結婚、前述のミシェル ファイファーとのロマンスが原因で離婚。
89年から「シェルタリング スカイ」で監督補佐をしていたニコレッタ ペイラン NICOLETTA PEYRAN と交際、ふたりの間には二人の子供が生まれています。
お互いにあまり干渉しない自由な関係を保っているというのもジョンらしいではありませんか。
その最新のヴィデオ インタヴューでは
「今はマサチューセッツ MASSACHUSETTS 州のケンブリッジ CAMBRIDGE の自宅でロックダウンされていて、寒くて大好きな庭の手入れなどが出来なくてちょっとがっかり。毎日、本を読んだり、何かしら色々と忙しい。退屈する暇などありませんよ。頭の中は創造のアイデアでいっぱいですし」
とトレードマークのゆっくりとした話し方で仙人の悟りを語るように話していました。
少なくとも、あと2枚「危険な関係(88)」と「ある貴婦人の肖像」(96)の時のツーショットがある筈なのですが例によって見つかりません。いつか大掃除をした時にでも出て来るとよいのですが。
ジョン マルコビッチのことを全く書いてないという驚愕の発見!
大好きな曲者俳優にして、その不思議なセンスにいつも感心しているというのに、です。
コロナ危機のため、3月中旬からのインタヴューはすべて「ブルージーンズ」BLUE JEANS と呼ばれるグループ リモート式で、もっと人気のある「ズーム」ZOOM より、プライバシーを守る高級なシステムだと聞いています。
有名なタレントが登場すること、インタヴューの内容などが外に漏れると危険だというわけで、この方法ですでに50回以上のインタヴューが行われてきました。
さて先日行われたジョン マルコビッチとのインタヴューはテレビ喜劇シリーズ「スペース フォース」
SPACE FORCE (20−)のためでした。
ステーヴ カレル STEVE CARELL が、陸、海、空、海兵、沿岸警備隊に続いて6番目の軍隊「宇宙軍」の将軍の役を演じ、ジョンは科学博士の役、内容はまだよく分かりませんが、ベテランの俳優たちが演じる高級ランクの軍人たちのコミカルな言動が面白そうです。
「太陽の帝国」EMPIRE OF THE SUN(87)で13歳で中国に住む特権階級の英国人の少年を演じたクリスチャン ベイル CHRISTIAN BALE と共演したのがおそらくジョンが国際的に注目された最初の映画でしょう。
さてジョンに初めて会ったのは「危険な関係」(88)の時。若さでぴちぴちの当時18歳!のウマ サーマン UMA THURMAN を誘惑するヴァルモン伯爵 VALMONT を軽快に演じた豪華なフランスの時代劇の何度目かの映画化でした。
撮影中に共演のミシェル ファイファー MICHELLE PFFIFFER と恋仲になったという華麗なゴシップの渦中の人でもありました。
当時35歳のジョンは、ちょっとデカダンでユニークなルックスが特徴の若き2枚目で、この後も「シェルタリング スカイ」SHELTERING SKY(90),「デイ オブジェクト オブ ビューテイー」THE OBJECT OF BEAUTY(91)などで、異国情緒たっぷりの背景のもと、美しくて知的なデブラ ウインガー DEBURA WINGER 、アンデイー マクダウェル ANDIE MCDAWELL などと恋人同士を演じています。
それ以降になると「奇怪な変人」の役が多くなり、当人もそれを楽しんでいるようでした。
JOHN STEINBECK の有名な原作の映画化、「二十日鼠と人間」OF MICE AND MEN (92)ではシカゴの演劇学校の同級生、ゲイリー シニーズ GARY SINISE と兄弟 (ジョンはちょっと知恵遅れ気味の弟役)を演じて注目され、
「ある貴婦人の肖像」PORTRAIT OF A LDAY (96)のインタヴューでは何故か私に興味を持って、カクテルでも一緒に飲みませんか?と家に電話までして来たのが懐かしい思い出です。
その日は髪も洗ってなく(何故か鮮やかに覚えています)、全く特別はおしゃれもしなかったので、一体どこが良かったのかしらと不思議に思えましたが、おそらく日本のことを知りたかったのでしょう。ま、不可思議なパーソナリティーの持ち主でもありますし。
作品の中で最もへんてこりんなのは「マルコビッチの穴」BEING JOHN MALCOVICH (99)でしょう。ジョン キューザック JOHN CUSACK とキャメロン デイアス CAMERON DIAZ の夫婦(美男美女の二人がそろってボサボサの髪で全く風采が上がらないところがミソ)がポータル PORTAL (穴)を見つけて、そこに入って行くとジョンの頭の中にたどり着き、そこではジョンが女装して食事をしている、などという奇想天外なプロットの映画です。
ジョンの変人ぶりが映画の焦点になっているというあたりがなんとも凄いと言えましょう。
ご覧になってなかったらぜひ。
1953年12月9日にイリノイ州 ILLINOI のクリストファー CHRISTOPER でインテリの家庭に生まれました。父親は出版社のオーナーにして州議会の委員長、母親は新聞社の社長にして編集長、父方の祖父はクロアチア人、高校時代に既に舞台に頻繁に出たり、ゴスペル グループで歌ったり、大学でも演劇なり、アートクラスなどで大活躍。
当時を知る人達は
「紫色のパンタロンを履いて、カラフルなスカーフをなびかせるなど、非常に目立つ格好で風を切ってキャンパスを行き来していました。どこから見てもアヴァンギャルドのアーテイストで、大勢の人たちが彼に憧れていました」
と語っています。
その姿が目に見えるような、今でも紫のパンタロンこそ履きませんが、女性用の綺麗なスカーフを巻いたり、花模様のシャツやモロッコのカスバで買ってきたような薄い生地の幅広のズボンなどを来て現れてました。
背が高いのと細めの顔がユニークなスタイルに良く似合って、自分でもクリエイテイブなプロセスが好きなのでしょう、かなり長いこと洋服のデザインも手がけていました。
フランス語もペラペラで南フランスにしばらく住んでいましたし、フランスの映画や舞台にまで出演するというレベルのようです。
ポルトガル PORTUGAL のリスボン LISBON に「ビカ ド サパト」BICA DO SAPATO という高級ナイトクラブを所有していましたが(ポルトガルに行った時 行こうと思ったのですが確かお休みだったと記憶しています)2008年のバーナード マードフ BERNARD MADOFF が企てた巨額のポンジ スキーム PONZI SCHEME (金融詐欺)の被害者の独りで、数百万ドルを失ったそうで、おそらくお店は手放したのではないでしょうか。
82年から88年までジョンは知的美人の女優のグレン ヘドリー GLENNE HEADLY と結婚、前述のミシェル ファイファーとのロマンスが原因で離婚。
89年から「シェルタリング スカイ」で監督補佐をしていたニコレッタ ペイラン NICOLETTA PEYRAN と交際、ふたりの間には二人の子供が生まれています。
お互いにあまり干渉しない自由な関係を保っているというのもジョンらしいではありませんか。
その最新のヴィデオ インタヴューでは
「今はマサチューセッツ MASSACHUSETTS 州のケンブリッジ CAMBRIDGE の自宅でロックダウンされていて、寒くて大好きな庭の手入れなどが出来なくてちょっとがっかり。毎日、本を読んだり、何かしら色々と忙しい。退屈する暇などありませんよ。頭の中は創造のアイデアでいっぱいですし」
とトレードマークのゆっくりとした話し方で仙人の悟りを語るように話していました。
少なくとも、あと2枚「危険な関係(88)」と「ある貴婦人の肖像」(96)の時のツーショットがある筈なのですが例によって見つかりません。いつか大掃除をした時にでも出て来るとよいのですが。
1988「危険な関係」 |
2004「リバティーン」 |
2008「バーン アフター リーデイング」 |
1988 危険な関係 |
1988「危険な関係」ミシェル ファイファーと。ここで二人のロマンスも始まったのです。 |
1988「危険な関係」ミシェル ファイファーと。 |
1992 「二十日鼠と人間」ゲイリー シニーズ と。 |
1988「危険な関係」グレン クローズ と。 |
1990「シェルタリング スカイ」デブラ ウインガー と。 |
1991「オブジェクト オブ ビューテイー」アンデイー マクダウェル と。 |
1992「二十日鼠。。。」 |
1987「太陽の帝国」クリスチャン ベイル と。 |
1991「オブジェクト オブ ビューテイー」アンデイー マクダウェル と。 |
1988「危険な関係」 |
2020 「スペース フォース」の科学者役 |
1988「危険な関係」ウマ サーマン と。 |
1990「シェルタリング スカイ」デブラ ウインガー と。 |
ワイフだった グレン ヘドリー と。 |
パートナーのニコレッタ ペイラン |
ニコレッタ と。 |
ワイフのグレン ヘドリー と。 |
左がニコレッタ、中央が息子。 |
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