SIMON PEGG 2020

SIMON  PEGG   2020

日本では人気抜群のサイモン　ペッグ。同様にマーテイン
フリーマン MARTIN FREEMAN も異常に人気があります。それもキャーキャーと騒がれるほどの人気のよう！
おまけにこのふたりはとても仲が良いことでも知られています。

クールなハンサム、コリン　ファース COLIN FIRTH　や　ボーイッシュな　エデイー　レッドメーン EDDIE REDMAYNE に人気があるのは理解できますがサイモンもマーテインも中年でハンサムでもなく、ま、普通のおじさん達と言えましょう。

信頼が置けそう、気楽そう、親しみやすそう、安心感を与えてくれそうなルックス、そして、もちろん映画での演技力と巧みな役作り、そういう要素がミックスして日本でモテるのでしょうか。

ふたりとも日本での人気は承知しているものの、原因については、はてな？　どうしてかな？不思議だな？でも大歓迎！というリアクションしか返ってきません。

サイモンは「ミッション　インポッシブル」MISSION IMPOSSIBLE シリーズでトム　クルーズ TOM CRUISE の助っ人役を続けて、凸凹コンビのコントラストがコミカルな味を添えて、トムの過剰気味のアクションを緩和する役目を果たしてきました。
新しい「ミッション　７」は来年公開予定、ベンジーが何をしでかすか、楽しみです。

今年の公開予定はコロナ菌のために何とも分かりませんが
「インヘリタンス」INHERITANCE というミステリー映画で、リリー　コリンズ LILY COLLINS と共演、これも面白そうです。

実際のサイモンは結構真面目でインテリ、質問にもきちんきちんとはっきりと答えて、ポジテイブな姿勢が感じられます。ただびっくり目とつんとした鼻が何となく喜劇的に見えて、彼の顔を見ているだけで自然に頬がほころんでくるのです。

１９７０年２月１４日　バレンタイン　デーに英国のグロスター GROUSTER 生まれ、ブリストル大 BRISTOL を卒業してスタンダップ　コメディアンの道を進み、演技力はもちろん、今では脚本家としても重宝されているよう。

有り余る才能があるタイプに多く、サイモンもアル中、鬱病を経て、今は心身共に健康になりました。依存症だったことを恥じてはいないそうで、自分で決心してリハビリに入ったことを誇りに思っているそうです。そういう苦しい経験も彼の思いやりのある姿勢につながっているのでしょう。

２００５年にパブリスト（広報係）のモーリーン　マッキャン　MAUREEN MCCAN と結婚、２００９年に娘のマテイルダ MATILDA が生まれました。
人気バンドの「コールド　プレイ」COLD PLAY の　クリス　マーテイン CHRIS MARTIN とは親友の仲で、マーテインとグエネス　パルトロウ GWYNETH PALTROW との最初の娘のアップル APPLE のゴッドファーザーはサイモン、クリス　マーテインは代わりにマテイルダのゴッドファーザーになってます。

サイモンは「コールド　プレイ」では「エルヴィス」ELVIS というステージネームでゲストとして時たま登場してヴァイオリンを弾くとか。

さらにマーテイン　フリーマンとも親しく彼の息子のジョーJOE のゴッドファーザーはサイモンだそう。
英国でのゴッドファーザーの慣習がよく伺えます。

以前に書いたサイモンのページを加えておきましょう。

2016 MISSION IMPOSSIBLE -ROGUE NATION

２０１８年の「ミッション　インポッシブル：フォールアウト」

２０２０公開予定のスリラー映画

MISSION IMPOSSIBLE 6 FALL OUT   Simon, Rebecca Ferguson, Tom Cruise, Ving Rhames

奥方のモーリーン　と。

サイモンの著書　洒落た表紙です。

サイモン夫妻

Friday, February 15, 2013

SIMON  PEGG


見ているだけで，おかしいと言うアドバンテージを持っているサイモン　ペッグはイギリス人独特の抑えた喜劇がとびきり上手です。
がはがはと転げ回って，大げさに騒ぐジム　キャリーや頭の回転の遅さをお笑いにするアダム　サンドラーたちのコメデイーは感情露出度過剰なアメリカ人にぴったりですが，どうももう少しひねこびた，島国根性の我々には
同じ古い島国の英国のお笑いの方が面白いと感じるのでは。

１９７０年２月１４日のヴァレンタイン　デーに英国のグロスターで生まれたサイモンの本名はサイモン　ジョン　ベッキンガムとなんだか宮殿のような，サッカースターのような
名前です。

１６歳の時に「グッド　サード　レッグ」（好調の第３番目の脚）と言う意味深な名前のバンドを結成し，ハーモニカを吹いていたとか。

コックニー訛りで学校も行かずに喜劇の舞台に出た様にも見えますが，実はしっかりブリストル大学で舞台芸術などを学び，卒業してからスタンダップコメデイアンの道をたどる，と言うインテリなのでした。

２０１１　「宇宙人ポール」

「ショーン　オブ　ザ　デッド」（０４）と言うゾンビがロンドン中を徘徊していると言う喜劇にサイモンは脚本から参加。　小粒ながらぴりりとユーモアが利いたユニークな映画としてヒットしました。

フラットメート（ルームメートの英国版）のニック　フロストと組んでテレビ時代から映画までずっと一緒にアイデアを練り，共演しているのも，微笑ましい友情を見せてます。

「英国人は感情を見せないことを誇りに思っている。だから激情に襲われそうになると決まってカーテンの向こう側に行ってしまう。それを効果的に使って喜劇にするのが英国風と言うのだよ」
と言う説明をしてくれた様に，床を転げ回るぎゃーぎゃー笑いはやはり英国でも違和感を感じるようです。

「スターウオーズ」の大ファンで，何事も　“フォース”　のせいにするそうな。
「ホット　ファズ」（０７）と言うドジな警官の喜劇も彼の小柄な体と懸命な表情で生真面目な警官のおかしさが何も言わずとも漂ってきます。

新「スタートレック」（０９）シリーズでは，スコッテイー役を熱演，「宇宙人ポール」（１１）ではアメリカの西部を観光する英国人のお上りさんをニックと共演，愛情と皮肉にあふれたアメリカ人観察記でもあります。

グエネス　パルトローの旦那のクリス　マーテインとは昔からの友達で，クリスの「コールド　プレイ」と言う有名なバンドに時どき飛び入りしてはご自慢のハーモニカを吹いたり，おまけにサイモンはグエネスとクリスの最初の赤ちゃん，アップルのゴッドファーザーなのですって。

又次の「スタートレック」（１３）にスコテイー役で出てきますが，今度は，英国の若手ベネデイクト　カンバーバッチが謎の悪人として登場しますから、楽しみが増えました。