MAGGIE    SMITH


デイム マギー スミスは英国の国宝級女優です。私めにとっては、大好き,と言うレベルではなく 彼女がスクリーンに登場すると喉をごくんとし 舌舐めずりをし お皿まで舐めてしまう程に好物なのです。
デイム マギーがスクリーンに出てくると妖怪の様に周りの人物をことごとく 消してしまい、彼女の後ろには後光が射しているような。
ジュデイー デンチと同い年の1934年どころか同じ12月生まれ,マギーは12月28日,ジュデイーは12月9日
と,な、なんとジュデイーの方が20日近く年上なのですがマギーはもう30年ぐらい前から70歳のグランド デイムの役 (貴婦人とかお妃とかハリポタの魔法使いの先生など)と同義語だった感じで 貫禄も外見も仕草も声の出し方も遥かに年上のイメージが根付いています。
マギーとジュデイーは親友の仲で性格の差を重んじ、お互いに尊敬しあっているそうで 何とも羨ましいではありませんか!
デンチもヘレン ミレンもデイムの勲章をエリザベス二世から授かってますが マギーほど デイムと言う位がふさわしい現役も他にいません。
ロンドン郊外のイルフォードに34年に生まれ 父はオックスフォード大の病理学者,と言うインテリ家庭に育ち、オックスフォードの演劇スクールを出たマギーは59年にオールドヴィック劇団に加わり[オセロ」の舞台でローレンス オリヴィエと共演,そのまま映画版(66)に出演して 彼女のデスデモーナ役は世界中をあっと言わせるパワー演技でアカデミー助演女優賞にノミネート,若い名女優の名声がスターとしたのです。

マギーの若い頃のシグネチュア映画は何と言っても「ミス
ブロデイーの青春」(69)でしょう。オールドミスのブロデイー先生が自転車に乗って通学し 若い女生徒たちにエキセントリックな女性像を見せるお話で この役で彼女は堂々のアカデミー主演女優賞を受けます。この時共演したロバート ステイーヴンスと結婚して息子が二人,74年に離婚、
同じ74年に脚本家のベヴァリー クロスと再婚しているなど私生活の方はオールドミスからは、ほど遠いのですが
あまりにミス ブロデイーのイメージが強くて 今だにエキセントリックな独身女性の生活をマイペースで楽しんでいる
のではないかと思ってしまいます。


1999 [ムッソリーニとお茶を」
二人の息子は共に俳優になり兄はクリス ラーキン,弟は
トビー ステイーヴンスと言ってどちらもグッドルッキングで舞台やテレビで活躍しています。

初めてデイム マギーにお目にかかったのは「ムッソリーニとお茶を」(99)と言うイタリーに居る英国夫人達の喜劇で 当時65歳の彼女は もう貫禄もタイトルも超越した存在で あの高いトーンの声で “ よきにはからえ ”という
気楽な姿勢で お出まし。

“ 私は馬鹿が大嫌い。馬鹿も私が嫌いですから ちょうどいいわね。若い時から私はとんがっているので 怖がられるようですが それで居直っています。大好きな演技をこの年で続けていられるだけで 充分幸運だったと満足しております。”

ハリポタの魔術の先生役は若いファンを増やし 目下大人気の英国産テレビ シリーズ「ダウントン アビー」では
はまり役の外見と言動は怖いけれど 心は柔軟でソフトスポットがある老貴族夫人役で再びの人気を博しています。

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