BRUSSELS EXPO 1958
1958年のブリュッセル エキスポ、世界博は4月17日から10月19日までブリュッセルのヘイセル HEYSEL 丘陵で開催されました。第2次大戦後初の正式な世界博で、490エーカーの土地に40カ国以上(ベルギー領コンゴ CONGO も)が参加、45個のパヴィリオンが建てられ、近代科学のシンボルのアトミウム ATOMIUM がそびえ立ち、4100万人もの参加者が集まりました。
当時の国王、ボドウエン1世 BAUDOUIN (1930−1993)は、世界平和と経済繁栄を呼びかけ、初期の頃の世界博の記念物、エッフェル塔 TOWER OF EFFEL やシカゴのパレス オブ ファイン アーツ PALACE OF FINE ARTS に習っての美しい建造物を遺すべきという計画に挑戦したそうです。
最初の万博は1851年の「グレート エキジビション」GREAT EXHIBITION で、アルバート王子 ALBERT (1840−1861) (ヴィクトリア女王 (1819−1901)の夫君)が率先してプログラムを設定し、英国の産業の発展を誇るべき大会に、と張り切り、ロンドンに壮麗なガラス張りの大宮殿「クリスタル パレス」CRYSTAL PALACE を建造しましたが、第2次大戦中の1936年に火災でほとんど崩壊してしまいました。
1958年の万博には、ベルギーの国王、レオポルド2世 LEOPOLD II (1835−1909)が私物として所有していたコンゴの「人間動物園」が設けられ、現地から送られたコンゴの黒人たちが野蛮な原住民として、動物扱いされ、悪名高い歴史のひとコマを見せています。
写真を見るとヨーロッパの白人たちが怖いもの見たさ、好奇心で「人間動物園」を扱っているのが覗けて、今のホラー映画そのものと言えましょう。
まだまだ暗い文明の様子が映っている写真を載せますが、詳しいことはぜひご自分でお調べ下さい。
ワタクシもアトミウムに行く前はこんな歴史があるとは知りませんでした。旅行をすると色々な昔の物語が覗けて、その地に触れ、そこに立って、同じ空気を吸ったたと言う不思議な共有感と言うのか親近感を覚えます。
ベルギーに行く機会がありましたらぜひ、「アトミアム」周辺をプランに加えて下さい。
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アトミウムの下で。 |
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当時の科学にかける希望が溢れているポスターです |
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日の丸がしっかり上の方に位置しています。 |
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アルバート王子が情熱を注いだロンドンの「クリスタル パレス」 |
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フィリップ(電気会社)のパヴィリオン。ル・コルビジェ デザイン。 |
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タイのパヴィリオン |
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アメリカのパビリオン |
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日本のパヴィリオン |
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これも当時の科学のシンボル |
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ブリュッセル万博のシンボル アトミウム |
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アトミウムの前での自転車レース |
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アトミウムの内部 |
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今も残っている「パレ 5」 |
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池にビルが映る全体のデザインが綺麗です。 |
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今も立っている本部のビル |
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今も残っている建物。 |
2022年9月のアトミウム
人間動物園の写真。
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晴れ着を着た子供たち と檻の中のコンゴ現地人。 |
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このイラストはよく見ると赤い服の女の子が携帯を持っているようです。 |
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